内容説明
曙信用金庫に勤める瑛一は〈智恵一〉と呼ばれる頭脳明晰な信金マン。ある日、地元の有力企業であるツルヤ製菓の社長宅に強盗が入った。この事件、自作自演の可能性があるという。社長が表沙汰にしたくなかったこととは!? 顧客である商店や工場の立て直しに奔走しながら、瑛一が事件の真相に迫る。昭和37年、高度成長期の下町を舞台にした傑作ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瀧ながれ
15
これ、タイトルどうにかならんかったのかな。内容は、六道慧らしい、キャラクターが軽やかで、町工場が並ぶ昭和の下町の明るさが嬉しい作品。事件はちょっとごちゃごちゃしているけど、あったかい情が感じられて、おもしろかったです。2014/07/28
だいゆー
5
高度経済成長期の東京が舞台の物語。何となく懐かしい感じ…2014/07/18
bvbo
3
曙信金に勤める瑛一は頭脳明晰な信金マン。地元のお客のためにアイデアを出して、商店や工場の立て直しに奔走する。 昭和37年の高度成長期の下町が舞台で、東京オリンピック前ということだけど、微妙に雰囲気が掴みづらいな…。信金マンとしての奔走ぷりは面白いけど、ミステリーとはちぐはぐな感じ。続きあり。 2018/06/22
devil
1
先に続編を読んでしまっていたので、文中の謎はわかりましたが、十分楽しめる中味でした。 スッポン!かあ!2019/04/18
toshi
1
舞台は1962年で、高度経済成長期を迎えた東京の町工場です。主人公は渋沢瑛一で、あの偉人と同姓同名ですが、血縁関係はなさそうです。偽装強盗という事件がなかなか明らかにされず、途中やきもきしましたが、エンディングを迎えて少しすっきりしました。2018/08/05