文春文庫<br> 予言村の転校生

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文春文庫
予言村の転校生

  • 著者名:堀川アサコ
  • 価格 ¥712(本体¥648)
  • 文藝春秋(2014/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167901387
  • NDC分類:913.6

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内容説明

市役所の職員だった父の育雄が故郷の村長に当選し、中学二年生の湯木奈央は「こよみ村」に移り住む。村には秘密の書「予言暦」なるものがあるという。元アイドルの溝江アンナ、その息子・麒麟、〈村八分〉松浦、父の政敵・十文字など、個性的な村民たちと共に奈央は様々な不思議な体験をする――。村の四季を背景に、ほんのり怖いけれど癒される青春ファンタジー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BlueBerry

63
序盤から入り込みにくかった。多分、私には合わなかったのだと思います。おそらく若い人向きの本なのだと思います。イメージとしては「ガチャガチャ」しすぎている感じだった・・・。序盤△中盤△ラスト△2014/10/09

dr2006

59
登場人物がやたら魅力的、ホラーテイストの堀川ワールドを堪能できた。主人公奈央の父は市役所を辞め、生まれ故郷の隣町「こよみ村」の村長に立候補した。妻の多喜子の尻に引かれっ放しの父がまさか当選するなんて思っていない奈央は、対立候補の十文字とこよみ村への転校を約束をする。こよみ村では昔から伝わる予言暦によって、村で起こる全ての出来事が予言されているという。奈央はそんな謎めいた村で起こる奇妙な事件に巻き込まれていく。伝説に隠された闇は全て予言暦通りの予定調和なのか?ミステリが濃くなっていく展開に目が離せなかった。2021/09/20

スカラベ

54
殺人の起こらないミステリーに軽い怪談の要素も加わり、ほのぼのファンタジーといった趣の漂う物語。軽い読み口で文章もすーっと入り、ストーリーに集中できる。舞台はこよみ村、別名、予言村と呼ばれ、予言暦というすべての村の出来事がわかる暦がある。その中の予言を契機に、村長になった父とこの村に移り住んだ中学二年生の奈央。彼女が出会う様々な秘密を友達と共に解き明かしていく。だるまさんがころんだ?何故?といった疑問が残ったり、不思議のままに終わるストーリーもあるが、重厚さやどろどろ感はなく、さっくり読むには適した作品。2015/06/27

yamatoshiuruhashi

52
地方都市の市役所に勤める父親がその隣の随分と田舎の村長戦に立候補するために安定した職場を辞めてしまった。村には予言暦が伝わり、どうやらそこには父の当選も書かれているらしい。てなことから始まり、村長に当選、その娘は政敵との約束で問題のこよみ村に転校することになってしまった。ところが、その村では陰謀が渦巻いていた。敵が味方か、味方が敵か。活動写真の弁士の言種のような展開。一応は推理小説のように「事件」の犯人は判明するのだが、事件とは関係ないけど肝心の部分は「不思議話」のままで、結局「こよみ村は不思議の村」。2021/09/15

nyanco

51
「これは決まったことだから」と、突然、故郷のこよみ村の村長になると言い出した父。「決まったこと」って?村に伝わる「予言暦」って?ヒロイン中2の奈央目線で描かれたファンタジー系ミステリー。ガッツリ堀川アサコワールドでした。奈央ファミリーのゆるい感じや、親友・静花との関係などの描かれ方が個人的にはとても好きでした。村八分の美形の松浦、元アイドルのアンナ…と、堀川さんが描く個性的なキャラクター達がとても生き生きしている。ただ、残念だったのは情景描写が少し足りないこと。続→2014/08/19

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