内容説明
子供の頃のあだ名は「小覇王」。伝説の海賊といえば甘寧。シンバル音を聞くと孔明の伏兵がいると思い慌てる――。三度のメシより三国志が好きな、モテない引きこもりが中国に乗り込んだ。「関羽」「赤壁」とメモのみで行き先を伝え、遺跡100ヶ所近くを制覇。だが、憧れの軍師の像の前には洗濯物が干してあり、絶世の美女は恐ろしいブスになっていた。
目次
1 漢中
2 広元
3 剣閣綿陽徳陽
4 成都
外伝1 許昌
5 洛陽鄭州
6 襄樊
7 荊州
8 当陽
外伝2
9 当陽2
10 赤壁
11 雲陽奉節宜昌
外伝3
12 天水宝鶏
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
47
図書館本。中国史に燦然と輝く「三国志」。その跡地(聖地とも言える)を放浪しつつ訪ねる旅日記。文面があまりに馬鹿馬鹿しく、ちょっと興醒めすることもあったが、三国志の跡地を巡るのはあの広い中国のこと、並大抵のことではないと思い知らされた。★★★☆☆2019/02/20
hnzwd
35
これは素晴らしい。ゲーム、漫画がメインの三国志好きの男が、無鉄砲に中国に行って、三国志に纏わる史跡巡りをする旅行記です。三国志、中国という二つの偉大な歴史がツッコミどころ満載で迫ってきます。読友さん、激推しの三国志本。大満足!2014/07/10
みや
27
再読。三国志の遺跡を一人で旅するエッセイ。随分前に読んだ時も三国志ネタオンパレードのくだらないノリが大好きで、今回は知識が増した状態で読んだので更に笑いどころが増えた。格式高さや真面目さは欠片も無く、有名な観光名所も無い。残念すぎる遺跡や質素な石碑の数々に著者のツッコミが入ると、その残念具合が愛おしくなり、三国志愛がひたすら増していく。本物を見たことが無いのに「似てない!」と言いたくなる感覚、凄くよく分かる。紹介する史跡の数も写真も多くて大満足。いつか自分自身で安心安全清潔快適な三国志聖地巡りをしたい。2019/08/10
taku
18
これはさくら剛の罠だ。おふざけ満載の狙いすぎ文章がうるさく、だまらっしゃいと言うべきだろうが、なかなかどうして面白い。三国志ファンとして英傑ゆかりの地を訪ねる旅は興味津々。行ってみたい場所もあるけど、観光には微妙なスポットも多い。これだけの情報を軽いノリで伝えてくれる珍紀行を楽しんだ。著者と同じく漫画やゲームから入ったクチなので、人形がイメージと違うことへの突っ込みはわかる。ただ、孔明は髭イメージでよくないか。兵どもが夢の跡、遥か昔にロマンを求める。それでいいではないか。2022/10/27
更夜
15
ゲーム漫画→本と子供の頃からの三国志マニアの著者が最初、二週間の予定だった所五か月かけて100近くの三国志遺跡を時にへろへろになりながら、時に大興奮、時に失望しながら突き進むルポ。他にも色々あったとは思うのですが、とにかく三国志!に集中している所が良いです。一人でボケてツッコみを繰り返し、写真も満載。結構、名言があって笑ってしまったのは「そこで死ぬ必要はなかったよねランキングベスト3」三国志は半分くらいまでしか読んでいないのですが、確かに出てきたらすぐ死んでしまう、が多い。さすがマニアは鋭いですね。2016/01/07




