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内容説明
「ず~っと疑問に思っていたことがあった。世の中の人は、なぜ、これほどたやすく官僚・政治家・マスコミ・御用学者の嘘に騙されるのだろう…」(本書より抜粋)そう、テレビや新聞をにぎわす、「日本は財政破綻寸前」、「消費税増税が必要」といったニュースは、実はウソが多い。そして、それを見抜くカギは、「数学」にある。「高校レベルの数学」さえできれば、誰にでも、それらの言説がいかに間違っているのかが分かるのだ。本書は、理論派で知られるエコノミストが、経済・ビジネスに役立ち、騙されないための「数学的思考」を徹底解説。抱腹絶倒の講義形式で、経済と数学の関係がおもしろいほどわかり、世の中の見方も変わる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミナ
9
S君が「ど文系代表」は言い過ぎだ!だって、すぐ「なるほど~」とならないもの。数学というより数字にもう苦手意識が……。 しかし、財政破綻だなんだと言いながら、増税なんてする必要がないことを巧妙に隠していた事実の数々にこうして見ていくのかと新聞の見方はわかった。自分で計算できないけど。日本人が数学弱くなったけど、自分達に都合良く操作したい人たちの陰謀で学校教育をおかしくしているんではないかとも疑いたくなる。数学できないと社会に出て後悔しますよ~!と幼い頃の自分に言ってやりたい。2018/12/28
紫砂茶壺
7
世の中の悪いヤツに騙されないために数学的思考が必要。騙してくるのは増税したがる財務省に限らず、テキトーな御用経済学者から投資詐欺やら宝くじまでさまざま。乗数効果に代表される無限等比級数の和のような、理論上の答えと人間の感覚が異なることも多い。こういうときに数学が自分の力となる。ことばの定義が人によってまちまちで話が噛み合わない場合にも、語の定義を明確にする数学的素養が助けとなる。三角関数がいるとかいらんとかの議論が噛み合ってないのも、「世の中で生きていくのに必要」という概念が言う人によってバラバラだから。2019/01/20
phmchb
4
図書館本。『数学を知らずに経済を語るな!』(2012)の文庫版。φ(..)限界概念(p44)/サンク・コスト(埋没費用)(p45)/『数学は世界を変える』リリアン・R・リーバー(ソフトバンククリエイティブ)(p162)/消費性向:得られた収入のうち、どれくらいの割合を支出に回すか(p173)/乗数効果:有効需要を創出すると、需要が需要を呼んで、最終的に最初の有効需要創出分よりも大きな有効需要が生まれる。(p174)2023/04/27
og
3
物事を正確に理解するために、数学が重要であるという意見にはとても共感できた。学問としての数学を少し学びなおしてみようと思った。2018/04/26
天然ボケ
3
対談形式になっているため内容的に分かりにくいと感じました。数学が得意な人にとってはそうでもないかも。2018/03/07