内容説明
草食系なる言葉が流行っている。自己主張をせず、女性を口説かずに生きていく人種のことだ。一方、日本ヤクザ映画史に残る金字塔『仁義なき戦い』シリーズは、いわば「超肉食系」人種の宝庫である。同作の分析を通じて、現代日本人が忘れてしまった“肉食的生き方”とは何かを考察する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シッダ@涅槃
14
ここにも『仁義なき戦い』シリーズを愛する同志がいたか!という思い。もちろん向こうが圧倒的に先輩なのに。最近ピリッとしないから仁義を観て元気を貰おうと思う。外道の群れを観て元気貰うも変な話だが、著者はじめ杉作J太郎氏など「元気貰った!」 というひとはいて、何遍でも観たろうやないかい、って気になった。『仁義の墓場』は早々に観よう。2022/12/14
0607xxx
9
仁義なき戦いのBlu-rayを昨年購入し、その世界観にどっぷり嵌ってしまった一人です。劇中の名セリフを中心に物語を紹介、解説してくれており知らないことも多く、また一度観直したくなりました。2014/09/04
孝くん
3
名セリフの紹介と思って読んだが…「セリフは短く、テンポ良く、クサい芝居を二つ三つ、…伝説の東映ヤクザ映画」もまずは、映像を見なくては良さがわからないということを知った読書でした。2019/10/03
にやり2世
1
セリフだらけになってるのかと思ったのに足らない。杉作J太郎の話は知らなかったから、前のオールナイト一挙上映のときにサニー千葉とトークした理由がようやくわかった。それだけは良かったけど、悪の金言と比べるともうだめ。2014/12/20
Yasushi Nakaguro
1
『仁義なき戦い』シリーズ入門者向けガイドブック。同作は「広島弁のシェイクスピア」と称されるほど名台詞に事欠かないが、本書はその代表的なところを紹介/解説してくれるとともに、小ネタを多数提供してくれる。『仁義なき戦い 浪漫アルバム』ほどディープではないが、新しい発見もあり、読後、あらためて『仁義なき戦い』を観たくなった。2014/07/29