徳間文庫<br> 桃ノ木坂互助会

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徳間文庫
桃ノ木坂互助会

  • 著者名:川瀬七緒【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 徳間書店(2016/01発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198940546

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内容説明

厄介事を起こすのは、いつだってよそ者だ。七十歳の光太郎は憤慨していた。われわれが町を守らなくては――。そこで互助会の仲間たちと手を組み、トラブルを起こす危険人物を町から追い出し始める。その手段はなんと嫌がらせ!? 老人だからこそできる奇想天外な作戦はなかなか好調に思えたが……。大家と揉めていた男を次なるターゲットに決めたことから、事態は思わぬ方向へと動き始める。【解説】東えりか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

相田うえお

122
★★★★☆19012 初読み作家さん。特に期待などせずに読んだのですが、思いのほか楽しめました。最初は、互助会の特別㊙️メンバーが、地域の規律等を守らない様な秩序乱しの人物を排除するという裏仕事みたいな?ジジババ必殺仕置人的イメージで始まったのですが、いつのまにか話の主軸が2本となり、それが交わり、一気にクライマックスへと!ハラハラドキドキ!面白く読ませて頂きました。いや〜それにしても対象者を懲らしめ過ぎといいますか、お仕置き手段が『まじ?』って〜感じですね。こんな事されたら誰だって げっそりですよー。2019/01/24

KAZOO

114
この作家さんのものを比較的最近読んでいる気がします。ある町内会の老人グループでの話がいくつか続くのかなあと感じていましたが、ひとつの事件をめぐっての話が中心となっています。それに絡んでくる人間模様が面白く人物描写もしっかりしています。最後は逆転のような感じで終わるのですが、人間は見た目だけではわからないということなのでしょう。2018/12/04

papako

73
勢いで川瀬作品。へえ、そういう仕掛けでしたか。最初はじっちゃんばっちゃんの活躍ものかと油断していたら、沙月が出てきて様相が変わる。そしてツル子さんの事件からミステリーっぽくなる。もっとひどいことになるかと心配したけど、最後はまるくおさまった。菊美さんはあやしいと思ったけど、代理ミュンヒハウゼン症候群っぽさは書かれてたかしら。タイトルから想像していたよりも楽しめました。いいね、メル友、ゆるふわ友だち。2020/04/12

オーウェン

69
桃ノ木坂互助会は町内の活性化のために結成された集まり。 その目的は町内ではびこるマナーを守れない住民を正し、それでも聞かないようなら町内を追い出すのが任務。過激な町内会だが集まりは高齢者だけ。 そんな年寄りが乱暴な若者に目をつけ、あれやこれやの手で追い出そうとする。 同時に若者のDVによって悩まされている彼女が依頼したのは金で請け負うプロ。 両者が次第に接触し始めるのだが、まあ結末は予想できる類い。 それよりも裏切者の存在が誰なのかといいう点はミステリになっており、これは中々に練られていて面白かった。2022/01/30

あも

64
ここは桃ノ木坂町。人情溢れた良き町は近頃増えた若い住人=よそ者のせいでおかしくなっている。入会資格60歳以上、居住20年以上の老人互助会の裏の使命は厄介者を追い出し愛する町に秩序を取り戻すこと。今回のターゲットの陰には謎の存在が現れ互助会の危機に…既存の川瀬作品とは毛色の違う1冊。大きな展開のないどちらかというと地味な話ながら構成力・筆力の高さに飽きることなく読了。何人かの主要人物は根っこの部分に闇を内包しており決して明るい話ではないがエピローグの妙もあり読後感は良い。魅力的な老人を描くのが本当に上手い。2017/05/24

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