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内容説明
貝原益軒が84歳のときに書いた健康についての指南書『養生訓』。300年以上前に書かれた健康で長生きし幸せに暮らす方法は、現代の病気予防、健康維持にも役立つ事柄が多い。「おもちの食べ方」「根菜の調理の仕方」「疲れているときは食事を取らない」などの具体的な食事方法から、「朝の過ごし方」「深夜までには寝る」などの生活習慣や心のもちかたなどがわかりやすく著され、健康に気をつけたいと思っている人にはすぐにでも役立つ実用書でもある。本書は、現代医学の医師として大学病院に勤務後、マハリシ・アーユルヴェーダ(インドに伝わる伝統医学)を学び、現在はマハリシ・アーユルヴェーダの日本の第一人者といわれる訳者が、「現代医学」「アーユルヴェーダ」の知識を交えながら『養生訓』を読み解く。江戸時代の知恵には、いまも通じる健康法が満載だった!
目次
総論
飲食
飲酒
飲茶・喫煙
鎮色欲
五官
二便
洗浴
慎病
択医
用薬
養老
育幼
鍼
灸
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AMU
16
「好きなものにあったり、飢えているときに、味のよいものやめずらしいものにあったときは、品数が多くならんでいたとしても、ちょうどよくたべすぎないように、かたくつつしんで節度を越えないようにするべきです。」食べるという行為がこころが持つ欲に支配されないように。特に年末年始。 2017/12/26
めん
8
江戸時代の書物である養生訓だが、新釈のためか読みやすい。編訳者は、現代医学とアーユルヴェーダに精通する医師と。副題に「予防健康法」とあり、脚色の影響なのか原本のままなのか、今に通ずる健康維持法の内容が多い。飲食の巻では、・口は禍と病のもと・節度を超えて食べすぎない・食後にからだを動かす・夕食は少なく、など。総論の巻では・天寿はつつしみによる・こころに主人をもつ、など。いずれも耳にすることが多い言葉だが、心にとめずに行動している。江戸時代から変わらぬことは、繰り返し、振り返る必要がある事柄と感じた。図書館2021/02/07
getsuki
6
江戸時代の儒学者・貝原益軒が健康と養生について説いた一冊。江戸時代と現代とでは食や住環境などかなりの違いがありますが、益軒の説く「養生」は現代における予防医学に通じます。うまく取り入れのはいいことではないかなーと。2015/06/01
らる
5
養生の本質は与えるのではなく、取り除くこと。酒、食、性欲等の欲をつつしむことである。養生を志すなら、こころにつねに主人を置くこと。主人がいれば怒りを抑え、欲を防ぐことができ、間違いは少ない。2019/12/30
Hirouch
5
個々の細かい訓示は土地・時代・気候風土・文化などに影響されており、所違えば対処法も違うわけでさらっと流しました。養生訓が書かれた江戸時代と、現代とを比べたら違って当然です。養生訓には古くなった食物が身体にとっていかに有害かが何度も述べられていますが、冷蔵庫のない世界であれば容易に想像ができます。それよりも、普遍的な本質部分を抽出して自分の生活に役立てるべきです。養生訓で学んだことは、何事にも中庸を大事にしろ、ということです。補うことと控えることのバランスが重要で、良いこともやりすぎると害になる、と。2015/04/07