住友銀行秘史

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住友銀行秘史

  • 著者名:國重惇史【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 講談社(2016/10発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062201308

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内容説明

大蔵省とマスコミに「内部告発状」を送ったのは私だ。実力会長を退陣に追い込み、上層部を動かし、わが住友銀行は生き延びた。そのなかで、行内の人間関係が露になり、誰が本物のバンカーなのかもわかってきた。いま明らかになる「イトマン事件」の真実、闇社会の勢力との闘い、銀行内の激しい人事抗争――。四半世紀の時を経て、すべてを綴った手帳を初公開する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

316
ついに最後まで読めたというくらい長い一冊だけど、歴史的な資料だなと感じる。内容は時系列に淡々と著者の感じた事実を書いているだけだけど、本当にバブルって凄いもんだと思う。今でこそ普通の会社が不動産やら絵画とか買い出してたら周りが胡散臭いくらいには思うだろうけど、銀行も積極的に金を出してたのがまた驚く。そこに詐欺師のような人も入ってごちゃごちゃしてたイメージ。著者もよくこのような内実を暴露した本を出せたよなとそこも驚いた。バブルの空気感て今は微塵も感じないからこそ知っておきたい一冊。2020/07/12

KAZOO

148
著者や西川頭取とはお二人が企画部にいた時に面識がありこの本を出されていたので早速読んでみました。このような大銀行でもこのなかに書かれているような派閥争いがあるのかとあきれてしまいました。ましてものすごい大学ばかり出ている人々が(東大、京都大、神戸大、大阪大など)、イトマンの処遇をめぐり暗闘をするのですね。また気になったのは日経新聞の中でも発表をめぐり派閥的な動きもあったとか?著者が最後のほうで書かれていますがイトマンに会社更生法を適用していたらそのときは大変でしたでしょうが、バブルが長引かなかったと。2016/10/18

えちぜんや よーた

99
途中で読むのが辛くなって挫折。原因は人物が多すぎるのと、具体的な事件・事象が多すぎるから。じゃあ何か教訓はというと、挫折した箇所を読む限りでは一般的すぎて時間を割いて読むには値しないと判断した。登場する人物の肩書きを見ると至極素晴らしいのだけど、その看板を外したらどうなんだろうと思った。あとところどころ出てくる自慢話が出てくるんだけど、読み手にとってどうなんだろう?個人的にはいちいち「これは自慢話であるが…」という表現が鼻につく。書き手と読み手の好みの問題なので、どうしようもないことではあるが…。2017/09/05

Yunemo

83
日本の金融史に残る大事件の内幕暴露、でも大いに違和感が残ったままで。日記メモの情報元、情報の事実性と真実性、ある部分は踊らされ、情報マッチングが違った方向への解釈にも。関係する存命者、メモ情報で動きを読んでるけど、本当なの?との素朴な疑問も残り。エピローグで語るように、ここまで経過したのだから、逆に墓場まで持っていくのもありかも。國重氏と大塚氏、何だか問題ありとの見解も。それにしても大銀行の出世への階段がこんなんじゃ、支店で齷齪するのが嫌になりません。この銀行出身で生き残っている方々の話が聞きたくもあり。2016/11/20

Atsushi

55
発売と同時に色々なメディアで取り上げられて衝動買いをしてしまった作品。その後、なかなか読む気になれず、積読本にしてしまった。連休を利用して一気読み。著者のメモと著述が交じり合い、読みづらく読了まで時間がかかった。「バブル」真っただ中に起きた「イトマン事件」を巡る住友銀行内部の暴露本といったところか。「一介の部付部長が役員をも動かし、よくここまで出来たものだ。」と脱帽せざるを得ない。所々、「ドヤ顔」的な著述もあるが、それもご愛敬か。当時のことを色々思い出し、興味深く読めた一冊。金融関係の方にはお薦めです。2017/05/06

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