内容説明
演奏会で素晴らしいパフォーマンスを見せた菜珠沙たち。そんな彼女らの元に国際アンサンブルコンペの出場招待が送られてくる。だが、コンテストの概要は五重奏（クインテット）以上。英司は和解した吹奏楽部にも相談し、帰国子女のトロンボーン奏者、栗栖ミシェルとイーフラット・ベースの常盤井亜衣に協力を要請する。英司の説得もあって二人とも参加は承諾したものの、気の強い性格のミシェルと、カルテットの牽引役である貴ノ恵がさっそく衝突してしまう。果たして彼女たちはコンペに出場することができるのか。
青春音楽ストーリー、第二楽章の演奏開始！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
55
国際アンサンブルコンペに招待されたカルテットが、出場するために帰国子女のミッシェルら新たにメンバーを加え七重奏に挑むお話。新メンバーが加入すると、気にかけないといけないことも増えて、実力や意識にもバラつきがあったりで、なかなか難しいですね。そんなメンバーがぶつかり合いながらも触発されて頑張ったり、お互い認め合っていくところや、実力のある奏者の演奏に触発されて、そこからさらに成長していく描写がとても良かったです。終盤の展開からすると、カルテットや英司の世界進出も意外と早かったりするのかな。次巻も楽しみです。2014/05/22
Yobata
42
前回のコンテストを聞いていた者により二ヶ月後松本で行われる国際コンペに招待された菜珠沙たち。しかしその概要は五重奏以上。英司は七重奏に決め、バリトンに由真,エスバスに亜衣,トロンボーンに転校してきた帰国子女の栗栖ミシェルに協力を頼むことに。しかし中学生離れした卓越した才能と気の強い性格,そして秘められた過去によって練習に参加しないミシェルと同様に気の強い貴ノ恵が衝突し…。メンバー追加回。新メンバーは帰国子女かwそれも超中学生レベルの演奏者。しかしその突出した才能を妬んで周りから忌み嫌われ陥れていた→2014/08/22
まりも
42
新キャラ登場の第二巻。本当に作者は音楽が好きなんだなと読んでいて感じるほどどのキャラも音楽に熱い情熱を持っているんだよなぁ。このキラキラした感じがこの作品最大の武器でしょう。未熟な子供たちが一流の奏者の演奏の凄さを感じ成長していく姿は素晴らしいです。英司君も相変わらずのモテようですがグイグイアタックしに行く由真ちゃんが今回一番の可愛さでしたね。登場曲の一覧もあり作中に出てくる曲を聞きながら読むと更に楽しめるのもいいな。次巻も期待してます。2014/05/26
謡遥
41
作者のツイッターをよく見てるんですが、音楽の情熱がすごい。と思わせて可愛い女の子が出てくる小説です。というのを聞いて、微妙に腑に落ちてなかったけど、読んで納得。うん、かわええな皆。個人的には由真さんが断トツのトップをぶっちぎっております。暴発がえらい可愛らしかったです。というかイベントがラノベっぽくなくていいなと。2014/05/24
あなほりふくろう
40
英司はんの海外逃亡のめどが立ってしまった第2巻。今回はイッキー大活躍なんだが、一方で甘えるイッキーかわいいっていうかいっそ漂う犯罪臭。由真先輩の真っすぐな恋心を見ていて、つい、いいなあって思ってしまう。今回も演奏時の描写が素晴らしい。特に英司とのソロ交換での、そしてソロ対決での菜珠沙の演奏は、短い描写ながらも情感たっぷりでまさに圧巻でした。著者の音楽への情熱が強く感じられるのは勿論だけど、文章として表現の仕方が上手。2014/05/27
