内容説明
「世界一受けたい授業」の河合敦先生が紐解く、日本人が知っておくべき天皇の歴史入門書。震災以降、「陛下を見るとなぜか涙が出てしまう」という声を聞くようになった。語り継がれる神話と史実、戦前戦後の天皇教育、葬儀問題、「陛下が被災地に赴き、体育館で膝をつかれる様子」に他国の人ほど“違和感”を感じないのはなぜか…。古代から今につながる天皇観の変遷が見えてくる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
№9
33
ずいぶんと情緒的なタイトルだ。。このタイトルで少し引いてしまう人もいるのでは。戦後教育にどっぷり浸かった世代は特にこういう情緒的タイトルにはまだまだ抵抗がある人は多い、と思う。自分もその一人、しかし抵抗もあると同時に告白すれば、天皇陛下を見るとなぜか涙が溢れてくる、両方の複雑な感情を持ち合わせている人々の、一人だ。本書は入門書。 「天皇」にまつわる歴史的な事件からその制度に関することをわかりやすく解説している。当たり前のことだけど歴史の影には常に天皇がいて、もっと天皇のいろいろなことを知りたくなる一冊。2015/05/30
ちさと
31
半藤さんが著書で「天皇という称号は鹿鳴館政策だった」と仰っていたことが気になって選んだ1冊。国内では「御上」って使われ方が一般的で、たしかに平安時代以降の天皇の名前が全く頭に浮かばない。天皇という存在について、歴史的な観点で、また天皇と宗教・葬儀など生活に関わること等、様々な切り口で考察しています。天皇家の一夫多妻は明治天皇までとは知らなかった。本文は歴史書で、天皇を見るとなぜ涙が出るのかはあとがきにちょこっと記載。なるほどなるほど。同じ気持ちです。2018/11/27
mari
24
私も天皇陛下をテレビなどで拝見するだけでウルウルとくる。神話の世界から脈々と続く天皇の歴史。そこには古代の偽政者がつくりあげた虚構や、武家政権が利用してきた部分が多い。けれど天皇は古代からずっと神に祈る人だった。自己の欲ではなく、ただ国民のため、そして地球に生きる人々のため、ずっと祈ってきた。それが現在の世になっても変わらない陛下の祈る、そのお姿に かろうじてすこし残っている自分の良心が震えるのだと思う。 ただただ「ありがたい」2014/07/09
定年(還暦)の雨巫女。
6
《私-図書館》【再読】←2019年10月21日 明日は、天皇陛下の即位なので、読む。読んだ後に、前に読んでいたこと。発覚。2014/07/09
エイドリアン
6
良かった!何か分からないけれど、天皇陛下をテレビなどで拝見するとき、涙が出てきます。その「何か分からない」がこの本を読んで「分かりました」。2014/06/06




