出版社内容情報
ゴダールの晩年の活動を共にしたニコル・ブルネーズが綴る
最も先鋭的かつ最も情熱的なゴダール論集成が待望の邦訳!!
2022年9月13日にこの世を去ったジャン?リュック・ゴダール。晩年の作品・展示における協力者の一人であり、フランスにおける映画研究においていま最も重要な存在であるニコル・ブルネーズが、1990年代から現在までに書いたゴダールについての論考やゴダールとの仕事についてのテクスト、晩年の作品をめぐるゴダールとの共闘の記録、そしてもはやそれ自体がひとつの作品といっても過言ではないゴダールからのEメールをも収めた、最も先鋭的で情熱に満ちたゴダール論集。
内容説明
最晩年の協力者の一人が綴る、最も先鋭的かつ最も情熱的なゴダール論集成。言葉とイメージが衝突し、創造行為の萌芽を垣間見せるゴダールからの機知に富んだ58通のEメールも収録!
目次
序 イメージの危険を冒した理論
1 聖像崇敬、機知、実践(「入れ子状に破損した」映画 ジャン=リュック・ゴダールとイメージをめぐるビザンティン哲学;ジャン=リュック・ゴダール、機知、形式的創意(批評と象徴的権力の関係についての予備的な覚書) ほか)
2 映画作品の爆発(予見の技法 『アルファヴィル』とGRAV;『シネトラクト1968番』と『赤』 ジェラール・フロマンジェとジャン=リュック・ゴダールの共作 ほか)
3 JLGのために仕事をする(ジャン=リュック・ゴダール『イメージの本』をファブリス・アラーニョ(左側)とジャン=ポール・バタジア(右側)と一緒に見ながらすばやく書き留めたメモ
ジャン=リュック・ゴダールから送られてきたいくつかのメッセージ ほか)
4 行商する―3つの上映プログラム(多数のゴダール、1本の映画を裏返すこと;あなたのエゴに敬意を、ゴダールさん ほか)
エピローグ LAST LEFT AND FAST
著者等紹介
ブルネーズ,ニコル[ブルネーズ,ニコル] [Brenez,Nicole]
パリ第三大学映画・視聴覚研究科教授。高等師範学校を卒業後、美術史家ユベール・ダミッシュのもとで、1989年にジャン=リュック=ゴダールの『軽蔑』に関する博士論文を提出。映画をめぐる理論的考察を展開する一方、1996年よりシネマテーク・フランセーズで前衛映画の上映プログラムを担当している。『イメージの本』(2018)への参加をきっかけに、ゴダール晩年の協力者の一人となった
堀潤之[ホリジュンジ]
1976年東京生まれ。関西大学文学部教授。専門は映画研究・表象文化論
須藤健太郎[スドウケンタロウ]
1980年生まれ。映画批評家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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