内容説明
「こんなはずじゃなかった」との戦いだ――。恋や仕事、そして結婚に精一杯な“彼女”たちが、ふとした瞬間につまずく虚栄。それはいつかの、あるいはこれから出会う、あなたの姿かもしれない。泣きながら、それでも明日に向かう人々を、巧みに描き込んだ色とりどりの物語。アンソロジー等に掲載された貴重な中短編を、特別な装いで一冊にまとめて贈る、極上の傑作集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆ゆう☆
99
恋愛モノの中短編集。ハッピーエンドではない話も、前向きになれたり考えさせられたり。短いながらも一つ一つの話が読み応えがある作品が多い。短編集はどうしても物足りなさを感じることが多いが、これは満足。仕事、恋愛、結婚…人生というものに悩みはじめると、「こんなはずじゃなかった」と多感になってしまうのが20代30代。共感できてしまう部分が殆どだが、それでもまだ色々な価値観があることに気づかされる。まさに恋愛は後悔の連続だと思う。アレもコレも彼女たちみたいに未来へのステップになれば良いのだけど…。(iBooks)2014/10/15
machi☺︎︎゛
75
14の作品からなる中短編集。唯川恵さんは読みやすく恋愛ものを楽しめるので好きな作家さんの1人。今回も「こんなはずじゃなかった」と思い悩む女性が沢山出てきて唯川恵ワールドを楽しめた。小さいものから大きなものまで人生って選択の連続だなと思った。そして選択して良かった方の人生を歩んでいても隣の芝生は青く見えるんだなー。女同士の腹の探り合いが読んでいてリアルで面白かった。2025/05/03
mayu
56
遥か昔に持っていた感情…仕事や恋、結婚に虚栄心や自惚れ虚しさを抱いていたあの頃に共感して懐かしさを覚えた。とても読みやすかったです。2019/09/15
ミーコ
49
久しぶりの唯川さん。「こんなはずじゃなかった」との戦い。そうそう❗と思いながら読んだり・・・。中短編集ですが 面白かったです。「婚前」は読むにしたがって ゾワゾワ なんなんだろう この二人は!とある種 ホラーの様なゾクリ感が有りました。「明日までの距離」はオチに え~っ となりました。1番好きだったのは「手のひらの雪のように」で、幸せが待っている終わりが良かったです。2017/04/04
カピバラ
48
こんなはずじゃなかった…という言葉はいつも女性に付きまとうと思う。完全に満足して生きている人(特に女性)なんてたぶん一握りだろうから。人生の、あの時に戻れたらな~なんて思うのはしょうがないことだけど、そんなことを言っていてもしょうがないので、前を向くしかありません。物語は、虚栄を抱えた女性たちが主人公で、あるあるなこともたくさん出てきて、打ちひしがれることも(笑)ありの~ままで~♪生きていけたら幸せなんでしょうね…。結婚を前にビデオテープに翻弄されるカップルの話が、唯川恵版、星新一みたいで面白かったです。2014/07/02
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