ハヤカワ文庫NV<br> 世界が終わってしまったあとの世界で(下)

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ハヤカワ文庫NV
世界が終わってしまったあとの世界で(下)

  • 著者名:ニック・ハーカウェイ【著】/黒原敏行【訳】
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • 早川書房(2014/06発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150413057

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内容説明

世界を守る〈ジョーグマンド・パイプ〉の消火に出動したぼくと幼馴染で親友のゴンゾー。しかし、その依頼は予想よりもはるかに深い闇を秘めていた。ゴンゾーと別れてひとりでさまよう羽目になったぼくは、故郷での人生をふりかえり、すべての黒幕に立ち向かうことになるが……。圧倒的な筆力で怒濤のごとく語られる、最終戦争後の世界における闘いと友情と恋。笑いとアクションに満ちて世界を驚嘆させた怪物的デビュー作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

すけきよ

19
【承前】読者はゴンゾーの勇ましい姿と、彼の影に隠れがちだけど、知性はキレるのんびりものの「ぼく」の姿が見えているはず。それすらも物語に組み込まれている。 青春モノで、ポストアポカリプスで、でもその実態は中国拳法の流派争い、とか並べると、改めて変な作品。『キル・ビル』好きには是非オススメ。実は作者はル・カレの息子。2014/05/14

もち

16
「助けてくれなくちゃ。あなたはそのための人なんだから」◆負傷したぼくとゴンゾーは、平穏な休日を満喫するーーはずだった。家に帰った二人を待ち受ける、想像を絶する運命。自分を見失いつつ、背景に陰謀を嗅ぎ取ったぼくは、「敵」の根城への攻撃を画策する。■早々に大仕掛けが炸裂。今までの寄り道すべてが大切だったのだ。SFでありながら、ミステリのような足元が吹き飛ぶ感覚を味わえる。そのまま物語は、愛の余韻や新たな一歩への期待を含んだラストまで驀進する。2019/02/06

けいちゃっぷ

15
話しが現在へ繋がったところでやっと『恐怖の報酬』かと思ったら、そこら辺に作者の興味はないらしく、あっさり片付いたあとに意外な展開が待っていた。 そしてますますSFというよりもファンタジー色が濃くなっていく。 終盤でオメラス的なやるせなさもあるし、とにかく長いけども飽きさせません。 私にとって、キングの息子は合わなかったが、ル・カレの息子には今後も期待したい。 ただ、タイトルがなあ・・・。 464ページ 2015/02/27

Ai

13
大好きなマイケル・マーシャル・スミスのSFを読んだ時のような、興奮を再び。上巻3分の2が、主人公「僕」の生い立ちを事細かに描き、いったいいつSFになるんやとやきもき。ベトナム戦争みたいな、大儀なき戦場が舞台になってからは急転直下。何やら怪しい「次元爆弾」なるもので、世界は逝っちまって(ゴーアウェイ)して、サバイバルモードに突入。上巻の生い立ちくだりが効いた大ネタ証しがあったあと、少年ジャンプみたいな決着で大団円。途中のイライラが吹っ飛ぶ爽快感。なにこれ。2020/07/15

既製たぬき

9
後半は「逝ってよし戦争」後の世界。「ぼく」の正体が明らかになる頃からの、これまでの伏線の拾い方がすごい。これまでのちょっと不自然な部分、ぼかされてきた部分が意図的になされたものと分かって、それらが集結に向けて収束していく様は圧巻。何度も読み返したくなる。物語背景を成す様々な装置、団体も楽しい。世界に張り巡らされた「パイプ」とそれを引く巨大自走工場、管理する超企業。人々の悪夢を具現化してしまう「素」と、そこから生まれた〈新型〉の人と怪物。世界に暗躍する不吉な武術集団。そしてニンジャだ!2014/06/26

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