内容説明
エレベーターで挨拶できない男をこき下ろし、動物園の臭いを気にする母親にガツンとやり、「心は顔の悪い女が磨くものだ」と言い放つ。そんな著者は、自由と平等を錦の御旗とした時代を顧みて何を思ったか。時に膝を打ち、時にクスリと笑わせる、著者本人も思わず怯む、直球勝負のエッセイ五十編。あなたの男盛り、女盛りを豊かにする一冊!
目次
節分の太巻き
男と女の容姿
仙台で遭難!?
愛の断り番付
友情五十周年の旅
うどの女たち
初戀の人
よき音楽
五十五歳の新天地
涙を誘う合コン〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じいじ
84
失礼ながら、重い小説を読んだ後ということで、これを選びました。内館さんの歯に衣着せぬ爽やかな物言いに、気分良しです。横綱審議会のメンバーだったので、大相撲にも詳しく、懐かしい昔の力士も登場。千代の山・吉葉山と同時代の横綱・鏡里は4歳のときの初恋の人だそうです。【ノーベル賞は差別です】、ユーモアに長けた著者に届いたの年賀状の数々【名文珍文年賀状】…おもしろ話が満載です。小説だけではわからなかった、内館牧子さんの人物像・人柄がよく分かりました。とても楽しい本です。2023/05/26
香菜子(かなこ・Kanako)
35
女盛りは意地悪盛り。内館牧子先生の著書。不躾で、無礼で、自己中心的で、身勝手な人間たちに対する苦言がいっぱい詰まったエッセイ。決して意地悪なんかではなく、内館牧子先生の愛情がこもった苦言だと感じます。2018/10/10
KEI
28
2004年〜2005年に連載されたエッセイ。気楽に読めて何度かは吹き出した。内館さんってこんな方なの?相撲協会横綱審議委員だとは知っていたが、これほどまでに相撲ファンであるとは!度々登場する相撲の話、砂被りの座席を買い、毎場所相撲観戦をされるとは。面白かったのは「節分の太巻き」に対する反応だった。朝青龍に苦言を呈した事で「怖い女」と言われていたが、それは全くの誤解だ。多くの友人や交際範囲が広く、相撲の為に大学院まで行くパワフルな50代の姿を垣間見た。面白かった。2023/08/27
雲をみるひと
28
内館牧子の15年ほど前のエッセイ集。各トピックの分量が適量で読みやすい。東北大での大学院生活や朝青龍絡みのトピックが多く時代を感じさせるが、パワフルで活動的な50代女性目線で書かれている内容は今読んでもさほど違和感はない。楽しめた。2022/08/22
ユズル
21
かなり書籍を出してらっしゃっていたのに、以外にも初読み。朝青龍に怒る女のイメージが先立つ方でしたが、面白かったです。それは、私がそれなりに歳を取ったからかも。他の方の感想では賛否両論の様なので、合う合わないはあるのかも。ただ、地元話も多くあり、私は楽しめました。むしろ、他のエッセイも読んで見たくなりました(^-^)2015/01/22
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