朝日新書<br> 米中戦争 「台湾危機」驚愕のシナリオ

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朝日新書
米中戦争 「台湾危機」驚愕のシナリオ

  • 著者名:宮家邦彦【著者】
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • 朝日新聞出版(2021/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022951458

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内容説明

米中の武力衝突のリスクが日に日に高まっている。中国が台湾を攻撃し米国が参戦すれば日本が巻き込まれ、核兵器が使用される「世界大戦」の火種がつきかねない。安全保障学の重鎮が、複雑に絡み合う国際情勢を解きほぐす。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

63
元外交官でメディアにも出ている著者が、マトリクス手法を用いて台湾を巡る紛争の抑止について分析したもの。安直な軍事力などの評価ではなく、脅威を能力と意図の乗数とする従来の考えをさらに深め、能力を手段と機会、意図を目的と動機の乗数として精緻化を図っている。結論は割合単純で、台湾が現状維持志向(つまり「独立」はしない)を持ち、米日がそれを本気で支えることにより、中国に台湾侵攻の困難さを認識させれば抑止は不可能ではないといったところ。グレーゾーン、ハイブリッド戦争にも言及あり。しかしこの副題はなんとかならないか。2022/01/14

きみたけ

56
奥さまチョイスの本。著者は、キャノングローバル戦略研究所主幹で立命館大学客員教授の宮家邦彦氏。安全保障学の重鎮がアメリカと中国の最新情勢をマトリックス分析し、二国間で起こりうる「台湾危機」のシナリオについて詳細に読み解いた一冊。「グレーゾーン事態」や「ハイブリッド戦争」も想定、直接攻撃だけでなく、情報戦・サイバー攻撃・重要インフラ妨害など多次元の攻撃にも言及しています。2024/09/29

紫の煙

12
米中戦争の抑止について、米中台の様々な状況を想定して、マトリクス分析を行っている。後半を読み込むのは、相当の忍耐力が求められ、一般の人なら前半で十分。サブタイトルに釣られた人は、はじめにだけで十分。2022/01/30

Hatann

12
台湾を巡る米中の武力衝突の可能性を検討する。デービッドソン司令官の「中国は6年以内に台湾に侵攻する可能性がある」という発言を誤訳と断罪し、台湾有事ありきの分析を批判する。台湾における「脅威」を「能力・意図」に分解し、更には「能力」を「手段・機会」に、「意図」を「目的・動機」に分解し、マトリックスを使ってシナリオを分析した上で、抑止方法を検討する。軍事力(能力)よりも「意図」を重視しており、台湾侵攻は大きな軍事的な賭けであるため、100周年程度のことで安易に侵攻するとは考えにくいという。全くその通りだ。2021/12/29

謙信公

11
米中の緊張で起こりうるシナリオのマトリックスから中国の抑止、日本の対応について分析。90年代「中国が経済的に繁栄すれば市民社会が生まれ、民主化が進む」という夢を見、投資した経済的果実を治安と国防に投入、共産党独裁体制は強化された。習近平体制がリスクの高い台湾侵攻を決断するならば、国内政治の要請かも。抑止の最も効果的な方法は、米国が同盟国と協力して計画を事前に察知、準備をし、成功しそうにないと悟らせること。軍事介入の正当性を与える「台湾独立論」を封印するよう台湾を説得すること。日本の正念場はこれからである。2024/11/22

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