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内容説明
あなたは「意識高い系」? それとも「リア充」?
カフェでMacを広げ、自己啓発セミナーへ熱心に通い、休日はバーベキューやパーティー。
そんな自分の姿をSNSにアップする……。こうした「意識高い系」の人々はなぜ生まれるのか。
「意識高い系」が放つ特有の「実力なき自己顕示欲」は、何に由来するのか、どのような経緯で構築されたのか。
「意識高い系」を「地方上洛組」と「在地下克上組」との二種類に分類し、その輪郭をあぶりだす。
また、ともすると混同されがちな「リア充」と「意識高い系」だが、「土地」と「スクールカースト」をキーワードに、両者が似て非なる存在であることを論じる。
「大学デビュー」に賭けて、故郷の北海道から関西へ進学し、入学式の前に髪を金色に染めた著者は、「意識高い系」とは私にとって他者ではなく、同族の問題--と、本書の中で綴っている。
そんな著者が、データを援用しながら彼らの生態を徹底的に掘り下げた。そして見えてくる現代社会の抱える問題とは。
〈目次〉
◆はじめに――意識高い系の研究「土地」「スクールカースト」「リア充」
◆第一章 リア充は意識高い系の裏側に隠れている
◆第二章 「意識高い系」の心理大義と欲望
◆第三章列伝
1.青木大和、小4偽装サイト事件
2.靖国コスプレイヤーと愛国女子
3.ノマドワーカー
4.キラキラ女子「ばびろんまつこ」
◆おわりに――意識高い系を超克するために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
94
”意識高い系の人々は、自意識の怪物であり、そしてコンプレックスの転写の結果生まれた一群の人々である。”読んでいて確かに笑えるところはあるが、意識低い系より何倍もマシであると感じる。2017/02/20
harass
73
ネットで揶揄嘲笑される「意識高い系」人間たちの実例と分析。著者によるとその正反対なのがリア充である。読み出しての著者の定義に違和感を感じてしまうが、あまりおおっぴらに語られにくい、日本の社会階層の問題であると分かる。個人の能力努力とは別に親などの文化資産の蓄積のあるなしが関わっているとする。本当のリア充の人は、自己顕示欲が不要であり、過剰な自己宣伝をして空回りしているのが意識高い系であると。著者自身のルサンチマンも赤裸々に語り、ありきたりな社会評論本とは違う色合いがある読み応えのある本だった。良書。2017/08/30
おいしゃん
56
「リア充」とは似て非なる、意識高い「系」の、定義付けを試みる本書。ツッコミどころも多いものの、その試み自体は興味深い。2017/03/24
どんぐり
55
他人と比較したがる人間の性なのか、人は類型化してその枠にあてはめると、安心するようにできている。「リア充」とか「意識高い系」の類型化はわかるけど、それがどうしたというんだ。2018/02/15
おかむら
44
意識高い系の人々とは、リア充に憧れる地方出身者(上京組)または高校の時にスクールカーストの上位に入れなかった人、みたいな持論を展開。研究ってほどではないかなー。著者自身のイケてなかった歴史部分は楽しいけども。これなら貫井さんの「愚行録」を読んだ方がわかりやすいし面白い。あと都会の意識高い系の話ばかりなので、田舎の意識高い系もいるのになー、とは思いました。健康とか地球とか好きなタイプの。2017/04/05
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