内容説明
全てが海に覆われた世界。人々は海中に点在する街=シェルターに暮らしていた。少年ウルはエルアザル帝国のシェルターを本拠に、幼なじみのメリル達と小さな運送会社を営んでいた。ある日ウルは輸送中、海底に倒れた少女を発見する。少女・アビーはなんと南方の王家の娘で、内戦を止めるため王都に向かっているという。そこへアビーを追って敵国の美女・ケセンが現れたが、しかし彼女が憎悪し殺そうとしたのはウルだった! そしてウルには、一つだけ心当たりがあった――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1_k
13
無茶しやがって。話の内容に技術が圧倒的に追い付いていないので、悲惨な出来になっている。もう少し設定を整理してもやりたいことは出来たんじゃないだろうか? それと、自分でもおかしいと思っているのならミノ粉見たいな素敵ガジェットで誤魔化すのが腕の見せどころだと思うのだが。第一作なので、今後に期待ということで。2014/04/03
わいやで
11
やってることは古典的な「二国間戦争に翻弄される主人公のSFもの」と変わらないが、海底ってだけでちょっと良い。作者の自己満足的な設定過多感がかなりあるし、出てきた設定の全てが活かせていたかっていうと首を傾げる。キャラクターは紋切り型で、伏線のまとめかたもいくつか腑に落ちない点があった。が、良く練られた世界観の上でそれなりに面白く読めるストーリーなのは確かで、なんとこれは最終選考の拾い上げらしい。今回のえんため大賞は個人的に4作中3作が微妙だったのだけれど、普通に最優秀賞を取った作品よりもずっと面白かった。2014/04/01
VAVA
10
ロックマンDASHを期待して読んだけどラーメン食いに寿司屋来ちゃった気分。2014/07/22
nawade
10
★★★★☆ 第15回えんため大賞最終候補作品。海中に点在するシェルターに暮らしていた運送屋の少年は海底に倒れていた少女アビーを助けたことにより内戦に巻き込まれることに、そして、見知らぬ美女から憎悪され命を狙われることになるという海洋冒険ファンタジー。流転。主人公は運命に流されるものだが、それでも、これほど流されまくる主人公は珍しい。様々な思惑やドSな女性達に振り回される主人公に同情するやら羨ましいやら、いや、楽しませていただきました。メインヒロイン風な登場をしたけど、アビーさん影薄いっすわー。2014/03/28
サキイカスルメ
8
このお話独自の言葉が多すぎて、人名含め大混乱でした。カタカナは苦手なんだぁー(おい) 運送屋のウルが海底に倒れていた少女アビーを救ったことから始まる宗教戦争の始まりなお話。うん、あらすじからこんな展開になるとは思ってなかったので、アビーの空気さには唖然としました。ウルに何があったのかがわかる後半の展開はよかったです。トゥーカッターとケセンの話がよかった。前半は説明パートなので、ちょっと辛かったかな。宗教と戦争という要素があんまり好きじゃないせいかも。あとはカタカナが苦手で(しつこい)2014/04/10