神山プロジェクト 未来の働き方を実験する

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神山プロジェクト 未来の働き方を実験する

  • 著者名:篠原匡【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 日経BP(2014/04発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784822274436

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内容説明

IT(情報技術)ベンチャーの“移転ラッシュ”に沸く過疎地があります。それは、徳島県神山町。高齢化率46%と少子化と高齢化に苦しむ中山間地の典型のような地域ですが、これまでに9社のベンチャー企業がサテライトオフィスを開きました。ヤフーやグーグルなど大企業の社員が短期滞在で訪れることもしばしばで、空き家として放置されていた古民家が続々とオフィスに姿を変えています。
その動きはオフィスだけではありません。移住者の増加に伴って、店舗や施設のオープンが相次いでいます。ここ数年を見ても、パン屋やカフェ、歯医者、図書館などが地図上に姿を現しました。アーティストやエンジニアなどの移住も進んでおり、まさに町が生まれ変わっている印象です。
「21世紀の最先端は、東京でも上海でもシンガポールでもなく、神山にこそある」と、『里山資本主義』や『デフレの正体』を著した藻谷浩介氏が語るように、日本の未来が見える場所といってもいいでしょう。NHK「クローズアップ現代」やテレビ東京「日経スペシャル ガイアの夜明け」など、神山に着目するメディアも増えています。
神山には全国的に有名な観光スポットはありません。企業誘致に力を入れている自治体もいくつもあります。それなのに、なぜ神山に人々が集まるのでしょうか。本書は、その理由を様々な角度から明らかにしました。クリエイティブを生む場であり、新しい働き方の実験場であり、さらに人間再生の場でもある――。

目次

1 新スポットが続々誕生!―発展する田舎、神山の「歩き方」(梅星茶屋―パスタ、お好み焼き、梅星! 薪パン―町民に愛される神山のパン屋 カフェ・オニヴァ―辺境に生まれたオーガニックなビストロ ほか)
2 それぞれの再始動―なぜ“生み出す人”はここに集まるのか?(雇用増こそ地域の希望―“えんがわ”に集まるそれぞれの明日 仕事はどこだってできる!―サテライトオフィスはこの会社から始まった 「踏み出せば違う扉が現れる」―辺境のビストロ、カフェ・オニヴァの挑戦 ほか)
3 創造を生む空気の正体―「神山」をつくり上げたグリーンバレーの奇跡と軌跡

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

39
気づき、行動。無理しないで、まず前進!根底に無私。文化が根付くのは人。輪となり拡がる価値観に、街作り、そして(表題の言葉でもある)プロジェクトのあり方も垣間見る。グリーンバレーの哲学。特に、目先の労苦を惜しまず自身の資産とする姿勢に共感。大南氏のNPO立ち上げの理由も印象的。現代社会の問題を踏まえた生き方の模索であり選択肢。登場された1人1人に輝きを感じるなぁ!2014/07/06

yamaneko*

39
全国一の高速通信網、「お接待」文化と地域を愛する人たち。試行錯誤のプロセスは、日本各地のこれからに活きるヒントがたくさんありそう。一度行って、空気に触れてみたい。2014/05/17

おいしゃん

37
徳島の山奥に、クリエイターやサテライトオフィスなどが集うこんな街があったとは。日本もまだまだ知らないところばかり、ここもぜひ訪れてみたい。2019/01/08

ガクガク

37
サテライトオフィスやクリエイティブな人材の移住で、全国から今熱い注目を浴びる徳島県神山町の取材リポート。町内の注目スポットの紹介、移住者たちの物語、そして取組みの中心的存在であるNPOグリーンバレーの軌跡という3部構成。以前何かの仕事の機会に「アダプト・プログラム」の日本での歴史を調べた際に、この神山町の大南さんに行き着いたことを思い出した。やはり20年以上の地道な取組みと軌跡の延長線上に「今」があると理解した。そして最も大切なのは「こと」や「もの」ではなく、「人」であることも改めて強く再認識させられた。2014/03/25

壱萬弐仟縁

26
創造農村と思われるクリエイティブを生む場づくり(13頁)。民家をリフォームして自営業をやっている印象がある。Hidden Libraryは’12年12月に誕生(48頁~)。随所に魅力的な場、人が住まい、働く、理想的な田舎という感じ。あんな先に歯医者があるのか、という写真もある(117頁)。そこも不思議なところ。ココドクターが世界を放浪、モノやカネが中心でない生き方に触発されたようだ(123頁)。歯は健康の源。 2015/03/12

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