内容説明
人類最強の救世主は、泣き虫だった。人類が重力テクノロジーを発達させ広大な宇宙にその生息圏を広げて数千年。銀河の侵略者「帝国」により滅ぼされた故国の奪還を目指す姫君リューン=サデュアルは、ある少年と出会う。少年の名はヒノ=セレス。後に銀河中で“泣き虫な救世主(メサイア・クライベイビィ)と呼ばれることになる、人類最強の“重力制御能力者”だった…! 「あ、あの…わらわ、おっぱい押し付けてごめんなさい」「……さては君、馬鹿だろ?」泣き虫な救世主と巨乳姫君が贈る、超ド級スケールの重力バトル!! 新世代スペースオペラ、堂々開幕!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
30
帝国支配にレジスタンスとして抗する元王家の姫と、姫と仲間たちが師事したバレル老人が見込んで教育した孤独な少年とのボーイ・ミーツ・ガール的なお話。姫の姉は帝国側の尖兵としてレジスタンスを狩る立場。そんな葛藤を抱えながらも、姫は巨乳を武器に(?)周囲をいじるのんびりとした性格で、そんな彼女と意外と涙もろい少年とのやりとりの変化が非常に興味深かったです。若干文体がしっくり来なくて読むのに時間掛かったり、ところどころツッコミどころもありましたが、久しぶりにスケールの大きさを感じさせるSF作品を読めたと思いました。2014/03/19
METHIE
23
3月の傑作。ヒロイック・エイジを彷彿とさせる壮大なSFボーイ・ミーツ・ガール。 間違いなくオススメできる良作かと。 メサイア・クライベイビィの何が素晴らしいかって、老人とロボ娘ぐらいしか知らなかった泣き虫の少年が少女と社会に出会って、 洗脳された少女の姉を救って、終盤は宇宙規模の戦いになるところですよ。2014/03/07
まりも
15
良作。化物と呼ばれることに慣れてしまった愛を知らない少年が少女と出会う事で愛情を知りなんやかんやあって宇宙艦隊と戦う話。色々とツッコミ所はあるけど最後のシーンが非常に良かったので全て許そう。 戦闘がとんでもない規模で惑星を使って相手をぶん殴るとか凄すぎるんだけどこれ次巻以降下手なことはできんよなぁ。とりあえずテッカイオーは打ち切り臭がするが出来たら同時進行で行ってもらいたいな。2014/03/03
流浪のラノベ読み
10
面白かったです、このトンデモSF(褒め言葉)。ボーイ・ミーツ・ガール作品としては近年で5本の指に入る良作。しかしページ数の都合か、中盤あたりがすっ飛ばされてるのが少し気になった。そこももうちょっと書いてほしかったなあ。2014/03/08
サケ太
9
これは、熱い物語。特異な能力を持ち、周囲から化物と呼ばれ続けていたが、師から初めて愛を受け、人間として成長していく。ハードな展開もあるが、ラノベらしい爽快さもある。最終決戦の迫力、スケールは流石。2014/03/10