実業之日本社文庫<br> 殺人ライセンス

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実業之日本社文庫
殺人ライセンス

  • 著者名:今野敏
  • 価格 ¥572(本体¥520)
  • 実業之日本社(2014/06発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784408551579

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内容説明

高校生の久(ひさし=キュウ)は「殺人ライセンス」というサイトに遭遇。それは、ターゲットを殺害する危険なオンラインゲームだった。そのゲームが突然アクセスできなくなった後、ゲームの標的と同じような名前のストーカー公務員が殺害された。戦慄するキュウ。一方、勤務先をリストラされた相沢は、素人探偵として、キュウと事件の解明に乗り出す。相沢の娘・麻理とキュウがクラスメートという縁もあったが、麻理は、キュウや相沢の行動を冷ややかに眺めていた。相沢の同級生の丸谷刑事らは、捜査本部につめながら、犯人を絞れない事態に焦っていた。そして再びネット上に出現した「殺人ライセンス」と同じ第二の殺人事件が……。高校生と捜査本部、殺人ゲームと現実の捜査の接点はどこに――?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

yanae

86
久々の今野さん。ノンシリーズ(だと思う)長編。会社をリストラにあった主人公が探偵を始める。娘の同級生から、とある殺人事件が「殺人ライセンス」というゲームを元に行われているのではないかという相談をうけ、真相の解明に動き出すというもの。書かれたのはだいぶ前なのに、今に通じるところがあってすごい。どうしてもネットが題材なので、今とは環境が多少違うけれども…。高校生らしい親との微妙な距離感とか、ミステリー以外にも読みどころあり。楽しんで読みました。2018/08/14

one

30
読みやすさや安定性は安心の今野作品。脱サラして探偵というとんでも親父と家族の再生、ネットに依存しながらもしっかり青春している高校生、ネットに踊らせられながらも捜査の本質を思い出す捜査陣、とキャラクター設定も上手くまとまってます。深みはありませんがエンタメ小説としてはさすがです。ネットについて相当調べられたのだなぁと思うと、今野先生の勤勉さには感服します。2014/12/28

Kーazuki

27
インターネットサイトの殺人ゲームが、実際に連続殺人へと繋がっていく。高校生の久がそのことに気づく。仕事をリストラされて探偵になった相沢と同級生の刑事。それぞれがそれぞれの立場から犯人を絞り出していく。この本が出た時は、インターネットはどのくらい浸透していたんだろう?今読んでも古さを感じさせなく、読みやすい小説でした。2024/03/10

ヨーコ・オクダ

26
タイトルを見て「大人のピリッとした」内容を想像してたら…見事にハズレ(苦笑)「殺人ライセンス」というネットゲームを知った高校生・キュウとリストラ目的の早期退職に手を挙げ、探偵になろうとしているオヤジ・相沢とストーカー殺人を追う刑事・丸谷が事件を核にして主にストーリーを引っ張っていくキャラ。この3者が結びつく設定の隙間を、PC、ネットに疎い中年、高校生の子供がいる家庭の有り様、高校生の恋バナ等々で埋めてある感じ。帯には「ネットサスペンス」とあったけど、うちは「家族モノ」の印象のんが強く感じられたかな。2018/12/23

Kaz

22
ネット環境は進化の一途を辿っているので、本作当時とは全く違った状況になっている・・・はずなんだけれど、物語自体は今でも十分耐えうる内容。科学がいかに進歩しようとも、それを扱う人間の本質は、そこまで進歩していないということか。中盤までは謎だらけで読むのがやめられなかったのだが、後半に入って謎解きが始まるとちょっと拍子抜け。深夜のテレビの謎が、ちょっと残念。でも、さすがは今野敏。十分楽しめました。2016/01/12

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