内容説明
俵万智のマンツーマン短歌教室に、一青窈が入門! 臨場感あふれるふたりの実作レッスンのやりとりを辿る、画期的な短歌入門書。添削指導のほか、穂村弘や斉藤斎藤を迎えた特別レッスンのようすも収録。
目次
対談
往復書簡 実作レッスン(まずは五七五七七に 楽しみながら推敲を 日常を詠う ポルトガル便り 名詞止めは一首に一度 初句ができない ほか)
特別吟行会
題詠歌会
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
114
往復書簡形式で、短歌の作り方を教えてます。先生は、歌人・俵万智。生徒は、短歌未経験の歌手・一青窈。たぶん、これが知らない人が生徒だと、興味は惹かれなかったのかもしれない。しかし、歌を歌い、歌詞を作る一青窈が生徒となると…俄然興味が湧いてくるのだ。一体、どんな短歌を作るのだろう。何にスポットを当てるのだろう。歌人とはちがう言葉の使い方をするのだろうかといった具合に、普段歌集を読むときとはちがう楽しさがあるのです。この本を読んでいると、短歌というもの自体に興味をもってしまいます。僕も短歌作ってみようかなぁ。2014/02/24
夜長月🌙新潮部
66
短歌に使われる繊細な言葉使いに感心します。一青窈さんの短歌を俵万智さんが評じるのですが手直しするのではありません。微妙なニュアンスを伝えてあくまで本人が手直しします。足が重い、顔から火がでるのような慣用句は避けなければいけません。手垢のついた言葉には広がりがありません。それと「きれい」とか「キラキラ」とかいう直接的な言葉も安直さが感じられます。言葉を大切にしたいと思いました。2023/03/09
ふみ
32
一青窈、あつくるしくて苦手。なのだが定型で詠んでくれるとあつくるしくない。定型ってそれだけで力。2017/04/23
太田青磁
30
ハナミズキ空を押し上げ咲く五月ふたりが百年続きますように・〈ファドハウス男やもめが壁のつる歌も心もはいつくばって〉→〈弾き語る男やもめが壁の蔦、歌も心もはいつくばって〉→〈ファドハウス男独りが壁の蔦歌も心もはいつくばって〉・一青窈にこやかに立つマンホールに「東京帝國大學暗渠」・部室では漫画掲げてえい!えい!と気合いなくても真剣な君・〈冒頭を好きなときに入るのは一番勇気が必要なの〉→〈冒頭をフリーで入る「ええいああ」勇気が怖さ後押しするとき〉・徒競走速くないのに敵視されスタートラインで眼つけられる2014/06/02
tu-bo@散歩カメラ修行中
29
生徒 一青 窈、先生俵万智の往復書見による短歌の作り方の指南書。俵さんの指南は、さすがといわざるを得ない。へーそうなんだ、とか なるほどー という腑に落ちる指導の数々は、これから短歌を始める人に適している。一青 窈さんの生徒は、礼儀をわきまえながらも、奔放で、才気あふれていて さすがだなー と感じた。二人のやりとりは、読み物としてもとても面白く読めました。 俵さんの添削、 窈さんの推敲そして改版の過程は、とても参考になった。<(_ _)>2014/05/28
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