内容説明
荒廃した中国農業の再生を願い、復興投資ファンドを運営する大塚草児の前に続々立ちはだかる大きな壁。民族問題、公務員の腐敗、GMO、欧州企業の乗っ取り……。第三回城山三郎経済小説大賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yunemo
1
「中国経済の成長に人間がついていけないのだ」、多分にここが始まり。テンポの良さに、間違いなく一気読み。中国・農業ビジネス、ある意味真実の部分が多いのでしょう。最初の戸惑い、ヒロインの職業が、女優、何故? この設定の不可思議さ。 でも、各人のいろいろな思いが、一つに凝縮されての、一連の流れ。この組立には感激。 久々に、「疾風に勁草を知る」の意味が、こういう風に使われていることに、改めて納得。なんやかんや思っても、良い作品。自身が納得して読了。まだまだお願いしますよ! と、作者の方へ。 2014/02/21
いさおう
0
☆☆☆☆
matsu0310
0
☆☆☆2014/03/17
スライサー
0
本書の中国農業の実情に関する著述は凄まじく、それだけでも一読に値する一冊。ただし、小説としてはかなりストーリーが雑なので読んでいてしんどいかも。2014/03/16
とっぽ
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深井さんの小説を読むのは「巨大市場」に続き2作品目です。今回は中国の農家に投資するファンドを通じてのお話しです。なんとなく最初はとっつきにくいかなと思いましたが中盤からは一気読みでした。でもアイヌルの最後はちょっとさびしかったな。でも個人的には巨大市場の方が好きです。2014/01/31