内容説明
三陸沖三〇〇キロ地点から、突如救難依頼が舞い込んだ。航空自衛隊救難教育隊が駆けつけると、中国軍人数名が海の中で助けを求めている。だが、奇妙なことに、全員数日間の記憶を失っていた。彼らはいったい何をしようとしていたのか!? 調べを進めると、この海域には正体不明の――船体に赤い星が刻まれた不審船が沈んでいることが判明する。中露、更には米国が調査に乗り出すが、船に接近するのを最後に、通信が途絶えてしまう。そこで、南沙から戻ったばかりの《サイレント・コア》部隊に調査の命が。現場に乗り込んだ彼らが見た、驚くべき光景。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
cavalier0201
5
個人的に随分久しぶりに再会した陽気な殺し屋達。<サイレントコア>でどれだけ枝編があるのか分からないけど、相変わらずキャラが立ってて楽しめる。ポリティカルサスペンスも良いけど、やはり本書のようなトワイライトゾーンなネタこそ大石さんの真骨頂だと思うのは、始めて触れた大石作品が「シーナイトを救出せよ!」だったからかも。沈没船の謎、土門小隊は生き残れるのか、それからちょっ司馬さん!!!マジですか;;;;と続きが気になりすぎて一気読み。続けて下巻にかかります。2014/04/29
ねんこさん
3
この作者の作品は長編よりもSF風味の短編の方が好きで、この作品も上下完結のSF系。もとネタはイギリスのテレビドラマのプライミーバルですかね。クリーチャーの描写とか時空のゲートとか。こういうの大好き。2015/10/11
アオイ模型店
1
もしかして、今回出てきた「アレ」を使って、新世紀日米大戦の時に発生したタイムパラドックスを解決するつもりなんじゃなかろうか? いくらなんでも、キャラクターを世代交代させるだけにしては、カラクリが大事過ぎるでしょ?2014/01/27
きほ
0
なんのことやら2017/02/28
カラヤ3
0
サイレントコアシリーズのSF風味の作品を初めて読んだ。オーバーキラーの司馬二佐が病で寝込むとは鬼の霍乱か。周りもだが本人もびっくりしてたがそれも当然か。次の小隊長になる原田2尉はここで登場していたのだな。2016/09/10