- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
異次元の金融緩和によって株価は上昇し、日本経済は回復軌道に乗ったようにもみえる。リフレ派の経済学者は「世界標準のインフレ目標政策を導入せよ」と合言葉のように叫んできたが、恐ろしい副作用がすでに起こっていることをご存じだろうか。そうした「世界標準」を採用しているアメリカが直面しているのは、インフレ政策のもたらした凄まじい格差拡大だ。株式をもつ富裕層がさらに豊かになる一方で、庶民は物価高に苦しみ貧困層寸前にまで追い込まれている。しかしその現実が日本では報道されない。しかも東日本大震災以降、貿易赤字が恒常化するなかで、これ以上の円安進行はほんとうに国益になるのか。アメリカの惨状、日本の現状を細かく分析しながら著者は結論づける。「現実が変わっても、経済学者の理論はまったく変わらない」。そもそもデフレはどこまで「悪」なのか。100年スパンの経済分析が教えてくれるのは、デフレ下でも9割の国が成長していたという歴史的事実だ。それでも政府・日銀がインフレに舵を切るなかで、驚くなかれ、世界経済は「デフレによる繁栄」へと向かっている。 「シェール革命」という大変化を切り口に、そうした世界経済の行方を読み解く著者の視点は圧巻かつ斬新である。そこでわが国はいかなる成長戦略を考えるべきなのか。リーマン・ショック、欧州経済危機を的中させたカリスマエコノミストが見通す10年後の未来。
目次
第1章 インフレが生み出した「貧困大国アメリカ」(基軸通貨国・アメリカは合法的に借金を踏み倒せる 「円」の価値を下げないことが日本の国益 ほか)<br/>第2章 「円安の副作用」が起こるのはこれからだ(需要が見込めないなかでの設備投資は愚行 資源エネルギー価格の高騰がもたらしたもの ほか)<br/>第3章 「悪いデフレ」は「悪いインフレ」よりマシである(名目所得が低いドイツは「良いインフレ」の代表 欧州で低インフレを志向する唯一の国 ほか)<br/>第4章 「シェール革命」で一変する世界経済のルール(激増するシェールガスの生産量 原油価格は2度と150ドルには迫らない ほか)<br/>第5章 「理想の成長戦略」と「理想の会社」を語ろう(量的緩和ではなく規制緩和で雇用を生み出せ 有望なのは「農業」「観光」「医療」の3分野 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nizimasu
プラス3
Noriaki Yamamoto
九州男児
T
-
- 電子書籍
- お嬢さまから始める結婚生活 3
-
- 電子書籍
- 追放された転生貴族、外れスキルで内政無…