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内容説明
著者は認知症介護に27年間携わり、介護業界の革命児と呼ばれる。ベッドに縛ったり、施設に閉じ込めたりすることなく、人間としての尊厳を守る介護には何が大切なのか? 65歳以上の約7人に1人が認知症となる時代に、安心して老後を生きるための必読書。
目次
1章 生活の中で認知症に出会うとき(待っていると言ったのに待っていなかった母ちゃん ルールが守れなくなり総スカン ほか)
2章 そもそも認知症とは何か(はじめに知っておいて欲しいこと 認知症という名前は超有名になったが、内実はほとんど知られていない ほか)
3章 認知症と折り合いをつける(「認知症の親になった」ではなく「親が認知症になった」と捉えること 折り合うためには相手を「知る」「考察」すること ほか)
4章 介護―家で暮らす・施設で暮らす(介護航海まぎわの人が知っておきたいこと 介護航海中の人が知っておきたいこと)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aloha0307
31
「認知症になったのは不本意でも、絶望するのは早すぎる」~これが和田さんの基本メッセージ。認知症の親になったでなく、親が認知症になった と思うべき しょうがないのです。過去が覚えていられないから、常に いま でしかないのだね(確かに 側にいて、その今 一緒にやらないと、自律的には何ひとつできませんから)。己にできる事は、なるべく頻繁に介護施設を訪問して、”いま”を積み上げるということですね。 2020/05/24
壱萬弐仟縁
24
ルールを守れなくなる事象(26頁~)。同じ料理、同じ買い物しかできない現象(1章)。私も面倒でそういうずぼらになっていくのかな? 自分の好きなものばかりでは、おひとり様で早晩滅びてしまう。小銭で支払う際も、複雑な処理も難しくなる(38頁)。ヲヤジがそんなふうだったら即、保健師などに相談してみたい。著者の認知症定義とは、原因疾患で起き、脳が器質変化をきたし、知的能力衰退、生活に支障が起ること(61頁)。限界集落だと、条件が悪くなると行き届かない。訪問介護、通所介護、医療が受けられないと大変(178頁)。2015/01/29
くみっふぃー
10
身内が認知症になった時、どのように関わればいいのか、ということから書かれている。『徘徊』は意味もなく歩き回ると捉えがちだけど、歩き続けている本人には必ず意味を持って歩いている。『問題行動』と言われる行動にも本人には意味がある。認知症だから何もわからないというのは違う。初心にかえって考えさせられた。2014/05/14
ふう
6
かつて感じたエネルギッシュなところが薄らいで、認知症にあたふたする家族をやんわりと落ち着かせてくれる役割の和田さん。えっ独身だったんだ。15年くらい前にこの人の本を読んですごく納得して、その時は机の上の勉強だったけど、いま必要に迫られて以前の本を探したらまったく見つからない。あの本は何処に? 書名が思い出せないのでどうしようもない。で、この本でも主張は揺るがない。地に足着けて、どんとこい、認知症、という気分になりました。2015/02/06
ひま
5
これも選択図書に選んだけど、選ばれなかったものの興味をもって自主選択図書に。まさに発想の転換がなかなか目からウロコだった。あと、テレビは認知症を悲惨なものとして伝えすぎてる気がした。まー実際はハードなんだろうけど。和田さんの明るく、なんとかなるよというスタンスは、とてもいい。2015/05/12