内容説明
長崎県五島列島の島の旧家に400年前から伝わる稀覯本。その内容を誰かが読めば、世界のすべてに災いを及ぼすという言い伝えが残されていた。旧家の主は禁を破ってその本の鑑定を専門家に依頼する。依頼されたのは、半井優一ことル・シャスールと、ファン・ドースブルフ教授ことミスター・クラウンだった。本の中身は? 祟りは本当にあるのか? そして、ル・シャースルとミスター・クラウンの因縁が明かされる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
38
隠れキリシタンの信仰とノストラダムスの預言書と称される書物。救いようがないことと却って裏目に出てしまった思惑が虚しいです。今巻では、ミスター・クラウンも書物狩人も書物にまつわる謎めいた経歴の持ち主ではなく、感情や過去を持った一人の人間として登場していたのであのようなラストは納得いきません・・・。2014/03/11
みっちゃん
24
ええっ!余りにあっけない幕切れ。こんな終わりかたってありですか?ホームズとモリアーティ教授のように、いつか復活して!ル・シャスール!2015/02/04
KAZOO
19
久しぶりの書物狩人シリーズです。今回は日本が舞台でしかも最後は宿敵と一緒に姿を消す、という結末になっています。このシリーズのほかのところでも書いたのですが、筆者はシューロック・ホームズシリーズを全体的に考えているのではないかと思われます。短篇シリーズといくつかの長編があり、しかも宿敵があって最後は両者ともライヘンバッハならぬ東シナ海に消えるということです。またどのように出てくるのでしょうか?2014/04/01
きらら@SR道東民
15
シリーズ8作目で最終巻となってしまいました。書物狩人と書物偽造師、因縁の二人の最後の戦い・・・。書物狩人の思いはまだ伝わりきれていません。ホームズがライヘン・バッハの滝から生還したように、彼も戻ってくる事を信じています。2014/05/28
みろ
14
今回は本の蘊蓄が少なくて残念。しかもあの2人があんなことで死ぬとは思えない。ジュージツでもバリツの達人でもなんでもいいので、3年後くらいの設定でしれっと帰ってくると信じてます。2014/06/27