呵呵大将―我が友、三島由紀夫―

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呵呵大将―我が友、三島由紀夫―

  • 著者名:竹邑類【著】
  • 価格 ¥1,232(本体¥1,120)
  • 新潮社(2014/05発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103348511

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内容説明

1960年代初頭の夜の新宿で、後に舞台演出家となる少年は、好奇心肥大の流行作家と出会い、たちまち意気投合。冗談を飛ばし合い、愉快なイタズラを企んでは二人で大笑い。やがて作家は、少年をモデルに一篇の小説を構想する……。純粋で暖かくて権力大嫌いの大常識人、すこぶる人間的な「三島さん」の姿を初めて活写する。

目次

プロローグ この頃の若い奴へ
壱 月の時間に月はいずこ
弐 なぜか太陽はいつもまん丸
エピローグ 三島さんへの手紙

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白のヒメ

28
演出家である竹邑類が学生だった頃、ジャズバーで偶然三島氏と知り合い、親しくしていた頃の回想。面白い物への探求心が強い三島氏が、二十も年が違う生意気な若者に真摯に親しく打ち解けて行く様は読んでいても楽しく、そして羨ましかった。著者が三島氏へ作品の感想を言う件では読んでいてもハラハラ。生意気!でも作品に「曖昧模糊が足りない」と言われて三島氏が感心しているのを読み、唸る。さすがこの著者もただ者じゃなかった。最後の「あなたより年を取ってしまった」という言葉で涙腺が緩む。痛く苦しい喪失感が強く伝わって来た。2014/02/13

gtn

5
自宅で名物「カカバター飯」を振舞われるほど三島由紀夫にかわいがられた著者。「楯の会の制服、すごくカッコいいんだ」と三島に閲兵式を誘われる著者。その三島の最期に、著者は美学に殉じたと直感しただろう。2018/12/20

snakedoctorK

3
三島先生は愉快な方だ。竹邑類先生をモデルにした「月」を読んでみたくなった。2014/02/15

川さき

1
著者の竹邑さんの暖かさと三島由紀夫への尊敬と愛が滲み出るようなお話でした。剣と寒紅とは真逆のような爽やかさと美しさ。ここに書かれているのは三島由紀夫はとても清くてかっこ良すぎるのでもちろんそれはある一面でしかないのだろうけど、竹邑さんもそのつもりでむしろ自分の青春とか古き良き時代を象徴する人物として三島由紀夫を書いているので少なくとも嘘はないと思う。本編のラストとエピローグでのいなくなってしまった友達の三島さんへの想いが溢れるところはぐっとくるところがありました。2015/10/03

ドバイ子

1
三島由紀夫。昔の文豪のように思ってしまいますが、現代に生きていてもおかしくないのだ、と思うと不思議です。でもこの回顧録を読むと、昔の文豪、という勝手な思い込みが、ぬぐい去られた気がします。表紙の笑う三島氏、その人が書かれています。2014/03/06

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