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内容説明
日本のワイン愛好家は、流通システムの欺瞞やレストランでの不当な値付け、怠慢なソムリエにだまされている――。3000年のワインの歴史を誇るイタリアで、天才的な鑑定眼(舌?)とワイン生産者となった経験をもとに「ソムリエ殺し」の異名をとる筆者。在日歴20年以上の経験から見えてきた、日本人の「間違いだらけのワイン選び」を糺し、イタリア人しか知らないイタリアワインの「飲み方、買い方、愛し方」を伝授する! 巻末付録「お薦めワイン100本リスト」収録。
≪あなたへのアドバイス≫
○ 「パーカーポイント」を信用するな
○ 「料理に合うワイン」でなく「ワインに合う料理」を選べ
○ 「高いワイン」と「美味しいワイン」は違う
○ ショップの店員に聞くべき3つの質問
○ 「コケモモ」や「なめし革」の香りをかぎ分ける意味はない
○ 味音痴のアメリカ人が値段をつり上げている
目次
第1章 かつてワインは「親父の味」だった
第2章 イタリアの「ぶどうの貴族」たち
第3章 ワインと郷土料理は「兄弟」として生まれて来た
第4章 ワインの「グローバル化」と巨大金融資本の暗躍
第5章 イタリアワインの新しい波
第6章 日本人のイタリアワイン選びは間違いだらけ!
第7章 どこで買う?どう保存する?どうやって飲む?
第8章 「イタリアワインの深い森」の歩き方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐治駿河
41
まずは、私もイタリアワインが大好きです。でもお酒にあまり強くない私は飲むと本が読めなくなるので悩ましい限りです。本書はワインの紹介よりもイタリアの歴史とワインを絡めて語ってくれています。興味深いところではワインも日本の地酒と同じようにその土地にあった食べ物とワインがあると部分ですね。日ごろからそんなことを漠然と考えていたのでこの著者と意見が合いうれしい限りです。また、私はグラッパをカスタードクリーム系やティラミスなどを一緒に食していましたが、本書のようにグラッパにフルーツ付け楽しむこともしてみたいですね。2024/11/19
怠
1
これは良い意味でタイトルを裏切った本。巻末のワインリストなんかどうでも良いけれど、イタリアのワイン史、あるいは風土記と言った感じ。ワイン産業の起こり、変遷、そして生活の中での位置づけ。本書によると、イタリアでは自家製ワイン文化は消滅してしまったように書いてあるけれど、国境を隣接するスイスやブルガリアの知人によると、彼らのところではまだやっているらしい。失われる前に行かないと。イタリアじゃなくてごめん!2014/03/08
ちあき120809
0
ワインという飲み物は、その土地の土、空気、水、酵母菌から作られる生き物のような存在で、大量生産される大企業の清涼飲料水のような均一の味にはならない。そんなワインだからこそ、一つ一つの味に個性があり、その個性を好きになるか嫌いになるかは人それぞれ。人と人に相性があるように、ワインと人にも相性がある。だから、ワインを格付けするなど無意味に等しいことがよく分かりました。2014/08/29
nekokone
0
全く参考にならず。イタリアワイン史・文化史かも2014/02/28
keroppi
0
結局、美味しいワインは、自分で探すしかないのか。イタリアに行って、美味しいワインと出会いたい!!2014/03/15