内容説明
ひどい、あんまりだわ。キャロリンは非難を浴びせてくる男をにらんだ。サラクスの領主で、ハンサムなうえに傲慢なカルロス・ダルヴァレス。ここでは彼の言葉は法も同然だと聞いている。当地で仕事を続ける父を思って我慢を重ねてきたけれど、もう限界。同じ年頃で気の合う彼の弟と、湖で一緒に泳いでいただけなのに、わたしのほうから誘惑を仕掛けたと言うのだから。母国イギリスでは考えられない、あまりにも理不尽な言葉の数々だった。「弟は、君のような“違う種類”の人間とはつき合わないんだ」身分を見下されたうえ、ふしだらな女とまでほのめかされ、気づけばキャロリンは、カルロスの頬をひっぱたいていた!■“作家が憧れる作家”アン・メイザーの1970年の旧作を初邦訳でお届けします。誇り高きラテン系ヒーローが15歳も年下のヒロインの行状に目を光らせるのは、一族と領地の秩序を守るためか、それとも……? 古き良きHQロマンスの醍醐味を味わえる一作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
尾白
5
時々読みたくなるハーレクイン。急展開すぎますが、けんカップルになるんでしょうか?2019/07/23
akiyuki_1717
2
ここ最近は、新人発掘がうまくいっていないのか、人気作家のデビュー当時の未翻訳の作品をよく出してますね。30年前の作品らしく、女性がパカパカタバコを吸い、反抗的というか、挑発的で、考えなしにモノを言うちょっとおバカなパターンが流行ってたんでしょうね。2015/01/04
ひまわり
1
古きよきハーレって感じで嫌いじゃない。ヒーローの婚約者についてはモヤモヤが残るわ。2013/12/03