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内容説明
日本人は両行(りょうこう)と不二(ふに)の間を行ったりきたりしながら、つねに柔らかな思考で、物事に対処してきた民族である。漢字に対抗して仮名文字を作り出したように、何か一つに絶対化せず、あえて対抗するものを作り出してきた。どうちらか一方という西欧の二元論ではなく、どちらもOKという考え方である。一方で、このように対抗させた二つを、なんとか一つに纏め上げることも大切にしてきた。たとえば、神と仏、身と心などがそうで、これがまさに和の心、物事を常に俯瞰してみる「不二」という考え方であり、唯一絶対の西欧的思考にはないものだ。グローバリズムの潮流のなか、アメリカ的システムや価値基準を押し付けられている昨今、日本らしさが消えてなくなる前に、本来の日本的価値基準に戻すべきである。
目次
章前(行き過ぎた合併と、郵政の分業 「はたらく」という言葉 ほか)
第1章 「仕合わせ」と「さいわい」の国―産霊の力への渇仰(この国の心のかたち 世界で唯一、正坐する民族 ほか)
第2章 両行という思想(生成の原理、太極図 儒教と道教の両行 ほか)
第3章 「不二」の思想(身心という「不二」 自在に出入りする「たましい」 ほか)
第4章 結びに代えて(心に完成はない 心の柔軟体操 ほか)



