内容説明
本書では、5名の治療者による積極的な精神療法的治療について、重篤なボーダーライン患者の治療で何を行ってきたのか、また治療全体がどう進展してきたかを極めて詳細に報告し、それら効果があったケースに共通する、患者の特徴、治療者の特徴、治療過程の特徴などを具体的な症例に基づいて検討することで、境界パーソナリティ障害が精神療法という治療法によって「治す」ことができるのか、できるとすればどの程度までかという問いに答えることを試みる。
目次
第1章 ケース・スタディへの序
第2章 ボーダーライン患者の積極的力動精神療法、その文献的展望
第3章 マーサ
第4章 アン
第5章 スチュワート
第6章 ジェニファー
第7章 スーザン
第8章 診断と予後に関する考察
第9章 変化のパターン
第10章 治療介入のパターン
第11章 治療結果の質
第12章 概括と意味
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