内容説明
大手美容チェーンで起こった3D身体データ盗難事件。データを盗まれた女性が次々と通り魔に襲われ、遂に殺人事件まで発生してしまう! 櫻藍女子学院高校ミステリィ研の仁美もデータを盗まれた一人。ターゲットになる可能性は高い。ミリア&ユリと顧問の石崎は、仁美と共にエステグループの総本山・不銹城へ向かう。そこには犯人の最終目標と噂される美女、鏡子がいた。彼女は七枚の堅牢な扉の奥で犯人を迎え撃つと言うのだが!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yumiDON
19
非常に気楽に読めるミステリーでした。ミステリー研究会の女の子達と理系会社員がほどよくゆるく推理する感じは、テレビドラマみたいで肩肘はらず読めます。たまに息抜きに読むのにちょうどよかったです。気楽に、とはいえちゃんとトリックもしっかりしていますし、破綻はありません。あくまで、登場人物達の会話や、空気がゆるいだけです。クローズドサークルの中にいる緊張感がここまで感じられない作品も珍しい。もちろん、それがこの作品の持ち味だと思います。2014/12/09
み
15
さくさくと♪このシリーズの不思議なくだらない感はクセになります。石崎さんは賢いのに報われませんねぇ。2014/05/25
ダイ@2019.11.2~一時休止
15
ミリヤとユリその10。いつもどおりのやり取りで楽しめました。2014/02/18
お人形
13
もはや、様式美とでもいうべき、お約束の連続。 ミステリー好きが贈るミステリー好きのための気軽なミステリーって感じでしょうか。これは、結末よりもプロセスを楽しむ作品ですね。次回作も楽しみです。2014/08/10
たこやき
11
大手美容グループから流出した顧客の身体データを基にした通り魔事件が出る中、一方通行の建物の中で起きた密室殺人。密室の謎自体は、この手の作品が好きな人間にはすぐにわかるだろう代物(何しろ、私の頭でも推理できたのだから) しかし、そこを肝のように見せて、実はフーダニットが……という展開のさせ方に上手くやられた。色々と詰め込んでいるから逆説的にこれ、というのはなるほど、と思わせる。一応、最後に言っておこう。やっぱり島か!!(お約束)2014/01/29