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内容説明
主要通貨が変動相場制に移行して以来、日本はバブルやデフレを経験しながら円高の恐怖におびえ続けてきた。これからの通貨動乱の時代に、日本はどう対処するべきなのか。「通貨マフィア(主要通貨国の当局者)」として長年活躍してきた元財務官が、その外交の知られざる舞台裏を明かし、円がたどってきた歴史を回想、円・ドル・ユーロ・人民元の行方を読む。1987年のルーブル合意に至る過程を詳細に記録した、貴重な日記の一部も初公開。
目次
第1章 ドルの翳り―海図なき航海
第2章 プラザ合意―マフィアの舞台
第3章 ルーブル合意―市場管理の敗北
第4章 円高、バブル、そしてデフレ
第5章 世界経済危機の時代
第6章 中国の台頭―カオスの扉
第7章 日本経済再生への提言
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うらじ
2
財務官の回顧録。政策の失敗に対する反省の色がほとんどなく通貨マフィアらしいと思ってしまった。2016/05/30
Kenji Ogawa
1
円の興亡というより米ドルのそれだ。通貨マフィアとして感じていたこと。東銀時代の回顧がないのはどうしてか?日本の再生は産業構造転換。必ずしもアベノミクスよりではない。2014/01/29
G-man
1
変動相場制移行以後の為替相場とその背景・影響を概観するには最適の本だと思う。今後の日本のあり方についての提言も極めて示唆に富む。2013/12/18
Toshiaki
0
著者は財務官を務め、世界的に知られる生粋の「通貨マフィア」である。プラザ合意等の歴史的局面についての証言がやや物足りなく思うが、理論と経験に裏打ちされた国際金融の見方は説得的である。目先の相場や経済情勢に一喜一憂せず、中長期的な趨勢を確実に分析し、それに対応することの重要性を教えてくれる。2015/08/24
Miyuki Yokoshima
0
評価:★★★2013/12/14