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内容説明
ブラック企業、終身雇用の崩壊、うつ病の増加……。それでも滅私奉公を続けますか?なぜ日本人は、上司や会社の悪口を言うのか、なぜ日本人は、なかなか転職しないのか、なぜ日本では、女性活用が進まないのか―欧米型雇用と比較して日本型雇用の本質を鋭く分析し、まことしやかに信じられている常識を覆す。内容例を挙げると、日本には人事異動があるが、なぜ欧米にはないのか 欧米ではなぜ若者の雇用デモが頻発するのか? 日本の若者は大人しいのか? 日本では先輩が呑みに誘うのに、欧米では誘わないのか? 欧米と日本、どちらが学歴社会なのでしょうか 等々また日本型雇用問題への解決策も提示する。そして『ブラック企業』がベストセラーとなった今野晴貴氏が本書を解説―「雇用システムの問題を『立場を超えて』説明しようと務めている」学生から、管理職まで、企業の雇用問題を知る上で必読の一冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
79
日本と欧米の比較から始まりてっきり欧米に従え的な論調かと思ったが日本的な雇用の良いところもちゃんとあげて問題点を少しでも質して行こうとする姿勢が良かった。いずれ日本的な雇用は変わっていくなぁと期待できそうだ。2013/11/10
えちぜんや よーた
73
"日本のように、労働者全体がグローバル化などとお気楽な話をしているのは、明らかに的外れでしょう。"(P172)「労働のグローバル化」に対して聞こえてくる、「アンチグローバルマッチョ論」について。うさみのりやさん、大石哲之さんも、自身のブログでこんな感じのことをおっしゃていたと思う。2013/12/30
hk
17
日本型雇用には次のような2つの隠れた公理がある。①正社員は全て幹部候補生②給与は仕事ではなく人の能力に対する対価 この2つの日本型ドクトリンと欧州型雇用の隠れ公理である「入社時にエリートとノンエリートを峻別する」を鑑みながら、本書では日本型キャリアと欧米型キャリアを対比させていく。若年層失業率を低く抑えられる日本型に持続可能性を感じるが、女性と熟年労働者を雇い続けられる欧州型にも後ろ髪を引かれる。また産業構造の変化による大卒正規雇用減から、事業構造によるブラック業界の見分けかたまで示唆に富んでいる。2017/02/09
ほじゅどー
14
★★★★★日本型 vs 欧米型のキャリア比較。日本では給与は人で決まる(能力主義)。対して、欧米では仕事で決まる(職務主義)。日本では正社員は誰もが幹部候補。対して、欧米で幹部候補と言ったら本当のエリートのみ。欧米エリートは日本以上に猛烈社員。一方、欧米のヒラはワークライフバランスの恩恵がある。夫婦ヒラ同志でも楽しく暮らせる。日本型にも欧米型にも一長一短がある。著者の日本型雇用制度の将来予測に関してはその通りと思わざるを得ない。。。2013/12/18
太鼓
10
欧米型の働き方は参考になった。どちらがいいかではなく、いい部分を取り入れるというスタンスで自分の中に取り入れたい。2015/12/13