内容説明
悲しみ、憂鬱、気品、知性、権力、清貧、背徳、美醜―黒は人間のすべてを表す。長い歴史の中で、黒い服はいかに人々を魅了し、いかなる意味を持ってきたのか。時代の精神に根ざしたその豊穣なイメージを描き出す。カラー口絵8ページ。総図版点数98点。
目次
第1章 多色使いの忌避
第2章 モノクロームの道徳性
第3章 黒いモードの誕生
第4章 メランコリーの系譜
第5章 プロテスタントの倫理とモノクローム志向
第6章 白いモードと白の表象
第7章 近代社会のブルジョアの色
第8章 産業社会の労働の色
第9章 近代都市とジェンダー
第10章 現代のモノクロームと黒の表象
著者等紹介
徳井淑子[トクイヨシコ]
お茶の水女子大学名誉教授。専攻はフランス服飾・文化史。1984年、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程単位取得満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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