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内容説明
光文社新書のロングセラー『傷はぜったい消毒するな』でも有名な「湿潤療法」のパイオニアが、自ら体験した糖質制限ダイエットをきっかけに、栄養素としての糖質の性質や、人類の糖質摂取の歴史、カロリーという概念やその算出法のいいかげんさ、ブドウ糖からみえてくる生命の諸相や進化、さらには糖質からみた農耕の起源について、新説を展開しながら様々に考える。著者の元に寄せられる糖質セイゲニストからの体験談も紹介。
目次
1 やってみてわかった糖質制限の威力
2 糖質制限の基礎知識
3 糖質制限にかかわるさまざまな問題
4 糖質セイゲニスト、かく語りき
5 糖質制限すると見えてくるもの
6 浮かび上がる「食物のカロリー数」をめぐる諸問題
7 ブドウ糖から見えてくる生命体の進化と諸相
8 糖質から見た農耕の起源
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
208
糖質制限は最近良く言われているが、本書はそこからそもそも人類はなぜ炭水化物をとるようになったのか、何故糖質制限をすると効果が現れるのかを人類史的な視点から見たのが新しく感じた。2014/01/02
ヘタ
128
今更ですが読んでみました。ご飯(米)、うどん、スパゲティに頼り切った食事をしているので、どれどれということで手に取りました。糖質を制限すれば痩せやすいことがよくわかりました。困ったな。糖質は安上がりだし、便利なんだよな。うーん。でも、肉、油はいくら食べても大丈夫なんだそうですよ。でも、肉も油も糖質があってこそ、ありがたみがあるんですけどね。2017/10/15
新地学@児童書病発動中
119
前半は糖質制限のメリットややり方が書かれ、後半は糖分の摂取を歴史的生物学的に見た壮大な仮説が述べられる。後半の部分は読み物として非常に面白いが、飛躍しすぎている気がした。前半に書かれていることは本当で、私には効果的だった。例えば、昼食にほとんどご飯を食べなければ、まったく眠くならないので、午後の仕事がはかどるようになった。それから糖質の量を減らすことで、9kg程度痩せた。ただし身長180センチで体重74㎏という標準の体重から、65kgというやや痩せ型になったので、糖質制限はほどほどが良いのかもしれない。2018/03/23
hiloaki
112
健常者はともかく、自分のような糖尿病持ちからすれば、 「絶対治らない。カロリー控えて。薬で血糖値さげましょう。バランスよく炭水化物も。。」から「治ります。」がどれだけ嬉しいか。血糖値、a1c、眼底出血、ほとんどの医者が言うストイックなカロリー制限15年は悪化するばかり。対するスーパー糖質制限、たったひと月めですべて正常状態です。アホな反対者はふた言めには「食べたらまたさらに悪化」。誰が食べるかあ、それが生活習慣じゃ! 言えることは、“結果がすべて。好きに判断を”。夏井/江部/宗田先生に感謝!2017/04/25
パフちゃん@かのん変更
99
脳の栄養はブドウ糖だが、人間の体は糖新生で皮下脂肪やたんぱく質を使ってブドウ糖を作り出すことが出来る。実際、糖質制限体験者は、肥満・糖尿病・高血圧・抑うつ症状・睡眠障害・アトピーなどの皮膚疾患が治り、筋肉も付いて健康になっている。肌や髪のトラブルも改善したらしい。カロリー計算の仕方が疑問。栄養学の根拠が疑問。炭水化物と砂糖を摂らなければ、カロリーを気にせず何を食べても良い。後半は糖質から見た生物学や社会学の話。まずは、今日のお弁当のご飯を半分にしてみました^_^;甘いものを食べた時の幸福感は中毒症状かも。2014/10/11