内容説明
次期国王のスタヴロス王子に花嫁探しを依頼され、ジェシカは震える胸をおさえ、自分に言い聞かせた――いくら彼がすてきでも、クライアントに惹かれてはだめ!彼女は理想のカップルを誕生させるこの仕事を誇りにしており、今回も良縁を探すために全力を尽くすつもりだ。だが、王子は愛など信じず、結婚を義務としか思っていないという。花嫁の条件は、家柄がよく、美しく、世継ぎを産めること。その望みにかなう候補者を次々に探しだすジェシカだったが、彼はことごとく気に入らないばかりか、彼女に熱い視線を向けてきた。まさか。わたしには、彼の望みを叶えることができないのだから……。■義務から始まったスタヴロスの花嫁探しは、やがて当初は想像すらしなかった展開を迎えます。義務と愛のはざまに立たされた王子が最後に下す決断とは――? 2部作シリーズ〈ロイヤル・アフェア〉の第2話は、感涙必死の究極のシンデレラストーリーです!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
2
いわゆるシークものとはちょっと違ったストーリーでした。長男がいたのに、次男が国を継承しなければならなくなるのは、大変なプレッシャーだろうし、結婚も仕事のうちと考えてしまうのも分からなくはなかった。出だしからヒーローは出来た人間だし、ヒロインも卑屈にならず、いらぬ自尊心を大げさに振りかざすこともなく、気持ち良く読めた。ただ、最近のシーク物に、父親である王が、妻に先立たれて意欲を失い、国が安定しないという内容が妙に多くて、一国の主が、何十年もそんな不甲斐ない行動を取るものかと疑問なんだけど。2015/01/08
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