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内容説明
「日本で、わたしのブランドを知っている人は1%もいない」と、時計師であるジュルヌ氏は話す。彼が作っている時計ブランド「F.P.JOURNE」は世界で10店舗の直営店をもっているが、年間生産本数は約850本と少ない。しかし、時計関係者から賞賛され、時計愛好家が最終的に行き着く時計として、高い評価をえている。
ものを作る、ということにおいて、クリエーターは利口になってはいけない。あれこれ口を挟むことは誰でもできる。でも、他の人が思いつかない発想は、一握りのクリエーターにしかできない。クリエーターはたとえ周囲に『偏屈』だと言われても、自分の考えを貫くべきである。そこに真の発明があると「F.P.JOURNE」は教えてくれる。
目次
1章 “偏屈”だからこその成功。(授業よりも、自身の知的欲求に従うべき。 誰もやらないことに、喜びを感じる。 ほか)
2章 “偏屈”を極める。(ウェイトレスの一言が勇気をくれた。 トゥールビヨンで、自身の技術力を表現した。 ほか)
3章 “偏屈”と“素直”は表裏一体。(ケガが導いた会社設立。 無一文になってから気づいたこと。 ほか)
4章 もの作りはビジネスではない。(イマジネーションのマラソンができる。 ライバルは、いない。 ほか)
5章 もの作りは“美意識”がすべて。(作る場所、をとても大切にしている。 美しいものは、きれいな場所から生まれる。 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
18
偏屈のすすめ。自分を信じ切ることで唯一無二のものが生まれる。。フワンソワポール・ジュルヌ先生の著書。日本人は空気を読むことや周りに合わせることが重視されすぎていて、個性がないがしろにされている。少しでも標準から外れると、空気を読めない、協調性がない、偏屈、変人、傲慢と呼ばれてしまう閉鎖社会。偏屈でも変人でも傲慢でもいいから自分の信じる道を進むことの大切さが学べました。2018/08/09
魚京童!
14
タイトルが『偏屈のすすめ。』だという。わたしは偏屈ではない。どこが偏屈?2014/08/30
Salsaru
7
職人らしい言葉。本の作り方の問題だが、エピソードごとに、編集者のコメントが不要。最初と最後だけで十分。読みにくい。2013/12/04
shimomo
3
これはフランソワ-ポール・ジュルヌという時計師の自伝といってよいのだろうか。彼が時計師になった理由、これまでの経緯、考え方などが述べられている。また本書は随所に高木教雄というライターにより解説が挟まれるという珍しい構成になっている。 前提として、彼のブランド時計は1999年と比較的最近に誕生し、年間850本程度しか生産されていない。それでもすでに世界10都市に直営店を出店しているらしい。これはどういうビジネスモデルなのかとても興味深く感じた。 ちなみに日本時計協会の調べでは2014年に世界で生産されたウォ2016/03/06
tanauu
2
天才時計師、F.P.JOURNEについての本です。自分の感覚を続けものづくりを行うっていうのは難しいことだと思う。彼の人生観を含め読後はジュルヌ氏のファンになった。また機械式時計について興味がわいた。2014/05/07