内容説明
日本バレエ界のパイオニア小牧正英は、青年期〈上海バレエ・ルッス〉で活躍し、敗戦帰国後《白鳥の湖》全幕の日本初演を成功させるなど、日本バレエの発展に輝かしい功績を残した。そのエネルギッシュな活動の歴史は、日本バレエの発展史そのものである。
小牧正英の生誕100年を記念し、小牧の原点、生地・岩手江刺の伝承芸術の風土、戦前の満州や上海での本格的バレエダンサーとしての活動、帰国後、黎明期のバレエマスターとしての悩みや生き様に迫り、小牧の夢実現のストーリーを描く。
バレエはじめ舞台芸術愛好者には必見の書である。
目次
序章 芸術への道標―岩手から東京へ
第1章 バレエ事始め―ハルビン音楽バレエ学校
第2章 プロのダンサー―上海バレエ・ルッス
第3章 本格的バレエの普及
第4章 外国人舞踊家の招聘
第5章 創作への挑戦
結章 夢の実現へ