内容説明
美麗にして優秀、だが変人の特別代言人・真田。熱血書生・隼人は振り回されっぱなし。今回事務所に舞い込んだのは、死刑の父を助けてほしいという難事件。殺人現場で、真田は調書との矛盾点を次々と掴んでいく。しかし、肝心の本人が控訴をしないと言い出す。同じ頃、娘義太夫の売れっ子、佐久間彩花が義父殺しの真犯人探しを依頼してくるが――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
43
子供が親を想う気持ちと親が子供を想う気持ちが交錯する事件だった。2巻発売から結構経ってるけど、続きは出ないのだろうか…2020/12/14
絳楸蘭
13
読みやすかった。この時代では死を待つしかないから仕方がないのかな…。この前に『大奥』を読んでいたため、余計に諦めてしまった感じがわかった。真田さんと隼人が馴染んできた感じが楽しい。しかし、出てくる女性たちはたくましいなぁ。2013/11/03
紅羽
8
二作目も読みやすく、歯科の待ち時間を利用してさくさく読めました。新登場の人物や真田さんの元妻と隼人くんのデート等、事件以外のところも注目なのです(笑)更に成長する隼人くん。将来は検事になるのでしょうか。次回作もあるといいな。2014/02/17
ariel
6
時代背景は町の様子や病気などから感じますがそれ以外は時代ものを意識することなく安心してお任せできてサクサク読めました。2018/05/25
てくてく
5
戦前期の法曹、特に裁判官・検察官を考えるとありえない設定は気になる上、タイトルの「五厘殺人事件」以外の事件も収録されているため、短編作品集にしなかった点はとても気になった。ただ、それなりに楽しめるので続編も出して欲しい。2018/02/24