内容説明
ときは明治二十年。熊本から上京した望月隼人は、代言人・真田慎之介の事務所に出向く。代言人は弁護士の前身。数々の難事件を解決し名を轟かす真田は、極端な変わり者だった。翻弄されつつ持ち前の好奇心で事務所になじむ隼人。ある日、友人の無実の罪を晴らしてくれという依頼が入る。しかし本人は「自分が殺した」と言い張るのだった――。
美形・頭脳明晰・そして変人の代言人・真田慎之介と、熊本出身の熱血書生・望月隼人のコンビが難事件に挑む! 明治ミステリー第一弾!
目次
ときは明治二十年。熊本から上京した望月隼人は、代言人・真田慎之介の事務所に出向く。代言人は弁護士の前身。数々の難事件を解決し名を轟かす真田は、極端な変わり者だった。翻弄されつつ持ち前の好奇心で事務所になじむ望月。ある日、友人の無実の罪を晴らしてくれという依頼が入る。しかし本人は「自分が殺した」と言い張るのだった―。明治の日本にホームズ登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
43
明治の頃にもう気鬱の病なんてあったんだね。最近でもないか、政治家が不祥事起こせば「診断書」出してきて逃げる大義名分にするよね、とは思った。2020/12/13
sora
26
明治時代の弁護士の話。元気のよいのは、三好さんという事務員さん。望月隼人も真田慎之介も、派手さはないのですが、どことなく、古き時代の雰囲気を醸し出しています。話にハードさはあまり感じられないけれど、ゆったりとした気分で読めました。2013/11/15
つたもみじ
22
明治の東京府。弁護士の前身である代言人、その中でも数々の特権を持つ特別代言人である少々変り者の真田慎之介と、書生として熊本から上京してきた好奇心旺盛な望月隼人。二人の事件簿。事務員の三好さん、真田家の執事・海野さんを含めた真田丸の面々が魅力的で面白い。賄賂が罷り通っていたりする時代的な背景も興味深い。持ち込まれる数々の事件の結末はそれぞれだけれど、志村の事件はどうにもやりきれないなぁ。それだけに川村夫妻の幸せそうな姿に癒された。真田の愛しい人についても気になる…次作も楽しみ。2014/12/13
豆乳くま
19
ジャケ買いでした。明治の時代、弁護士の前身代言人で真田の末裔慎之介はまだ日本に二人しかいない特別代言人。すぺしゃるです。雰囲気は京極さんの榎木津っぽいがもっとピュアかな?サクサク読めます。書生の隼人、真田家の執事海野さん、事務員の三好さんと共に遊女屋から逃げた女、妻から離婚を迫られた男、子爵家の殺人を解決!適役の検事、松平と真田の元妻!!富士子が良い味です。随所に笑いが散りばめられ軽いけれど良い雰囲気。シリーズのようです。2013/08/21
DONA
18
時々、誰がしゃべっている言葉なのかわからなくなる所があって、その度に詰まってしまったのですが、話自体は面白かったです。好奇心旺盛なきらりん隼人、良いですね~。時代背景もあまり読まない時代の物で楽しめました。2014/03/19