内容説明
「いなほ五号」で話がしたい。殺人事件の鍵を握る男は、そう言った。だが、鶴岡駅ホームから車両に乗り込んだ直後、彼は絶命してしまう。そもそも、東京で発見された他殺体の胃からエチゼンクラゲの破片が発見されたところから、この事件は始まっていた──。捜査員の前に立ちはだかる謎の組織。彼らが、東北の地にかつて封印した犯罪とは。十津川警部が、庄内、山形で真実を追う!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pyonko
2
エチゼンクラゲから鶴岡まで結び付けてしまうのがある意味トンデモ展開であった。組織のやり方が気に入らなくて出奔してみたけど、やっぱり怖くなってやめました、というのはこれはこれで人間らしい。あまり小説では見ないけれども。2014/07/16
カツ丼
2
何度も乗った「いなほ」に惹かれて読んだ。致道精神、素晴らしい!2014/04/30
TEDDY曹長
2
個人的には面白いと思うんだけどね。ただストーリー展開はちょっと強引かなって感じも。特にラストの持っていき方は警察として、それをやっても良いのかね?と苦笑してしまう。でも致道の精神と言うのは初めて知る事ができたので読んで良かったのかな?と。2014/04/18
ミガーいち
1
羽越本線で読んだ。星32023/08/01
CEJZ_
1
1P16行。元の本は2007年刊。メインの舞台は山形だが、ほんの少し新潟が出てくるので、何となく買って置いていたもの。世の中コロナ禍で気楽に遠方へ旅行できる状況ではなくなり、観光産業も下火だろう。なので昔を懐かしんだり、擬似観光を味わうべくトラベルミステリーを読む。鶴岡市の加茂水族館、羽越本線、上越新幹線MAXとき313号、「ムーンライトえちご」など知っているものが出て懐かしく思う。かつてを懐かしむように、数多くの西村京太郎トラベルミステリー作品が今一度注目されるのかもしれない。2020/08/22