出版社内容情報
正義の反対は、なんだろう?
人気放送作家の石原健次さんがストーリーを書き、『大家さんと僕』を描いた矢部太郎さんが挿絵を担当するこのちょっと変わった物語は、そんなテーマの本です。
誰もが自分を正義と信じて、相手を悪だと決めつける。
だとすれば、「正義の反対は悪」ではなく、「正義の反対は、正義」かもしれない。
とりわけ現代では、その視点が必要なのではないでしょうか。
この本では、童話探偵ブルースと秘書シナモンが、世界の名作童話を「これまでとはちがう視点」で読み解いていきます。
たとえばこんなふうに。
『3匹の子ブタ』を読むときに、オオカミの気持ちを考えてみよう。
『裸の王様』が見えない服を見えると言ったのは、本当に「バカだと思われたくない」と考えたからだけなのだろうか?
『鶴の恩返し』でおじいさんとおばあさんが部屋をのぞいたのは、鶴を思うやさしさだったからかもしれない。
各話の最後に用意されたブルースの読み解きに、「へぇ~」「そうだったんだ!」と納得したり、おどろいたりしているうちに、自然と「物事をさまざまな角度から見る力」が育っていきます。
物事をさまざまな角度から見る力。
それって、こういうことです!
● いろんな考え方を理解できるようになる!
● 興味の幅がどんどんひろがる!
● 想像力がぐんぐんのびる!
● 思いやりの心が芽生える!
● つらいことや悲しいことを乗り越えられる!
● 読解力が高まる!
● 自分で考えて答えを見つけられるようになる!
つまり・・・これからの世の中を生きる力が身につく!
のです。
この本は「10歳から」のお子様におすすめです。
学校の授業の難易度が上がり、抽象的な思考を学びはじめる10歳(小学校4年生)という年齢は、この本を読みはじめるのにぴったり。
もちろん、小学校高学年や中学生、あるいは大人でも十分に楽しめます。
むしろ考え方が固まってしまった大人にこそ、この本の「ちょっとちがう読み解き」が役に立つかも!
ひとつご注意を。
この本に書かれているのは、ふつうとは違う角度から考えるためのヒントです。
だから、ブルースの読み解きが正解だとは限りません。
大切なのは、自分の頭で考えて、自分だけの答えを見つけ出すこと。
この本は、そのきっかけになってくれます。
子どもと一緒に読んで、それぞれの読み解きを話し合ってもいいですね。
ブルースの悲しい過去や、シナモンの成長していく姿など、ストーリーの面白さもバツグンです!
内容説明
アリとキリギリス、泣いた赤鬼、ごんぎつね、さるかに合戦、ウサギとカメなど―童話にかくされたもうひとつのストーリー。家族で読める!自分で考える力、本当のやさしさ、好奇心、想像力が育ちます!子どもの興味がどんどんひろがる!1話10分朝の読書にも!
目次
アリとキリギリス―キリギリスは本当になまけ者だったのか?
ウサギとカメ―もしもウサギが寝なかったらどうなった?
3匹の子ブタ―オオカミだって生きなきゃならない!
鳥と獣とコウモリ―なぜぼくたちはコウモリの悲しみを理解すべきなのか
さるかに合戦―子ガニの復讐で悲しむのはだれ?
こぶとりじいさん―おどりが苦手なおじいさんに伝えたいこと
裸の王様―王様でさえ逆らえないおそるべき力
雪女―しあわせな時間を終わらせてしまう心のすき
王様の耳はロバの耳―王様とみんながしあわせになる方法とは
三年寝太郎―寝太郎に足りなかったたったひとつのこと〔ほか〕
著者等紹介
石原健次[イシハラケンジ]
1969年生まれ。兵庫県神戸市出身。放送作家。元お笑いトリオ「インパクト」のメンバー。解散後に放送作家となり、数々の人気番組を手掛ける。第2回沖縄国際映画祭では脚本を書いた『クロサワ映画』が2つの賞を受賞。本の執筆は『10歳からの考える力が育つ20の物語―童話探偵ブルースの「ちょっとちがう」読み解き方』が初となる
矢部太郎[ヤベタロウ]
1977年生まれ。東京都東村山市出身。芸人・マンガ家。1997年に「カラテカ」を結成し、舞台やドラマ、映画で俳優としても活躍。初の著作『大家さんと僕』で第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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へくとぱすかる
となりのトウシロウ
わむう
なななお
しゅうと