C★NOVELS 二人の脱獄者 - 蒼穹に響く銃声と終焉の月

著者名：九条菜月【著】

中央公論新社（2013/11発売）

• ISBN：9784125012643

内容説明

グルア監獄のゆるさに不本意ながら慣れてしまったクロラだが、ようやく密偵として本格的に監獄を探り始める。そこに起きた脱走事件――逃亡者は二人。第一に収監されていた元警邏隊隊長ホドロフと、もう一人はクロラが担当するあの男だった。ホドロフと浅からぬ因縁があるらしいゼータ所長からは彼の捕獲命令が、もう一人には射殺許可が出された！　休暇で街に出ていたクロラはこの騒動に巻き込まれ……!?　シリーズ第２弾！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[秋製]

シリーズ物。　今回も所々に笑いがちりばめられていた。　グルア監獄で３年前にあった事件の関係者が脱獄し、その人物と因縁のある囚人もその脱獄を知り自らも脱獄を果たす。一人は捕獲・もう一人には射殺命令。この２つの命令に半ば翻弄されつつ、クロラたちは脱獄囚たちを追いかける。　少し秘密が明かされると、さらなる秘密が沸いてくる？！謎や秘密の追いかけっこや笑いを含め楽しんでみる。グルア監獄が抱えている謎や秘密。これからどんな秘密が明かされるのか、次はどんな笑える出来事があるのか(人事だから）楽しみです。

2013/12/02

[nana]

相変わらずキャラがそれぞれ魅力的です、中でも残念な女性群が結構好きです(^^)謎がてんこ盛りになってきました続きが楽しみです。

2016/07/28

[ブックマスター]

グルア監獄シリーズ二巻目。今回も楽しめました。特に、クロラの相変わらずな腹黒さが良かったです（笑）監獄・ゼータ所長、と２つの謎は据え置きでしたが、また新たな謎が増えましたね。“七兄弟”って何…!?そしてそれが今後どういう風にクロラ達に関係していくのか。最後にララファさんの女の子らしい一面（？笑）が見られて良かったです。早く続きが読みたいな～。

2014/03/30

[ダージリン]

クロラは今回も脱獄騒ぎにまきこまれ、密偵のお仕事はできず（笑）。そして、出生の謎が浮上。それと、あとがきでバシュレはヒロインではないとの事。う～ん、なぜか残念です。

2013/09/23

[ブックマスター]

再読。シリーズ二巻目。一巻よりも内容うろ覚えでした。特に改革派と保守派のゴタゴタやらはなかなか難しい話なので、当時の自分にはさっぱりだったことだろう(笑)今でもついて行くのやっとだったが、大筋は分かったかと。保守派のリベラさんの会合時の様子が面白い。軍隊という難しかったりシリアスだったりする内容の中に時々こういう笑える場面がある九条さんの文章、好きだわ。謎は深まるばかりで、さらに面白くなってきたし。誘拐事件かぁ…覚えてない！ララファさんの、残念な一面がありながらも戦闘力高いというギャップが良い。次は密偵！

2019/03/24