内容説明
「情報と政治」の関係性はどう変わるのか
2013年7月の参院選において、インターネットを利用した選挙活動(ネット選挙)が解禁された。インターネット、ソーシャルメディアという新たなチャネルが開いたことで、日本における情報と政治・行政の関係はどのように変化するのか。著者自ら取材した最新情報も交えて中長期的な展望を語る。
第1章 ネット選挙解禁と、二〇一三年参議院選挙
自民党と野党の多様な取り組み/迷走した政党と候補者/新聞メディアの挑戦とチャンスを見出すネットメディア など
第2章 なぜ選挙に情報技術を導入するのか
―民主主義の理想、あるいはデジタル・デモクラシーを求めて
政策論争の不在と双方向性の問い
政治マーケティングの高度化と政治の透明化/市場とメディアが民主主義と「共存」する制度設計 など
第3章「行政の情報化」と「政党の情報化」
「行政の情報化」に向けて/日本版オープンガバメント/間接民主主義の陥穽を乗り越える など
付章 海外レポート
「広がるデジタル・デモクラシーの波―ドイツ海賊党の光と影―」(伊槻雅裕)
目次
第1章 ネット選挙解禁と、二〇一三年参議院選挙(公職選挙法とネット選挙―公職選挙法の理念/ネット「だけ」解禁 理念なき解禁―政治コスト低下という言説/韓国の先行事例 前哨戦としての二〇一三年東京都議会議員選挙―ネット選挙の先取り合戦/通常化か、平準化か ほか)
第2章 なぜ選挙に情報技術を導入するのか―民主主義の理想、あるいはデジタル・デモクラシーを求めて(「ネット選挙解禁」に残された課題と展望―競合する政治の透明化と政治マーケティングの高度化 政策論争の不在と双方向性の問い―政党と候補者の力学 マスメディアとネットメディアの影響力―衆人環視状況の改善ネットで発信せざるをえなくなった政党・政治家 ほか)
第3章 「行政の情報化」と「政党の情報化」(「行政の情報化」に向けて 日本版オープンガバメント―二〇〇〇年代中盤以降の海外事例日本国内の試み アイディアの“もと”を政策へ―「開かれた行政」の今 経産省「オープンガバメントラボ」 ほか)
付章 海外レポート 広がるデジタル・デモクラシーの波―ドイツ海賊党の光と影
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takizawa
ophiuchi
Makoto Osawa
サイトトウロク