内容説明
次の要求で犯人はFBIのバートク捜査官を指名し、二百万ドルを車に積んでラスヴェガスへ向かうよう指示するが、バートクは途中で金と共に失踪する。
犯人がFBIの捜査方法を熟知していることは明らかで、そのうえこれまでの犯行には、捜査官に支給されている銃が使用されていた。
素行面に問題のあったバートクがペンタッドなのか、金に目が眩んで横領を決めたのか、あるいは真犯人によって殺害されたのか…。
残された手がかりを追っていくヴェイル。
そこには相手を死へと導く恐ろしい罠が仕掛けられていた…。
ミレニアムフィルムズがジェラルド・バトラー出演で映画化予定。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ペグ
13
軽すぎて疲れたわ〜。こんな感じ方も稀有な経験。主人公スティーヴ ヴェイルは優秀なので、ひどく困難な場面でもサクサク問題解決して先に進むし。水の上をひと撫でした感じの小説だった〜(~_~;)2015/10/30
タナー
6
上下2冊に分かれているが、合わせてもそれほどの厚さはない。長くはない物語の中に面白く、読む者を唸らせるような要素が凝縮されているような作品。映画化の予定があったようだが、どうなったのか...。本作のヴェイルを主人公とした次作も2011年に書かれているようだが、邦訳されてないようだ。なぜ日本の出版社はこのように読者に冷たいのだろうか?本作以上に面白い作品に仕上がっているだろうことが容易に想像できるだけに、残念でならない。因みに、ノア・ボイドというのはポール・リンゼイの別名義ということだ。2022/03/28
barabara
3
これは…既視感ありありの内容、字も大きすぎるし(すごく気になる)、上下巻にしないでかなり安ければ…まぁありかな…2013/10/13
ヒサヒサ
2
ポール・リンゼイの作品とは一味違いますが、主人公はやはりかっこいい。別名で書く意味はよくわかりませんが次作を期待させます。残念ながらあと一作ですが。2014/02/18
はるまき
2
☆☆☆:主人公ヴェイルが一匹狼になったいきさつや、犯人グループの主犯格が内部情報を得ていたとはいえ、FBIを手玉に取るだけの能力の持ち主であることの理由付けがなおざりだったりと、ポール・リンゼイ名義のマイク・デブリン シリーズほどの深みが感じられないのは残念。それでも、ペンタッドが仕掛けた罠や謎を一つひとつクリアし真相に迫っていく過程のリーダビリティはさすが。それに、これほどストレートにクールな主人公も最近では珍しいので楽しめた。2013/12/12