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内容説明
先進国経済はすでに充分に成熟しており、急成長はもはや不可能である。デフレは「問題」というよりも、成長がたどり着いた必然の結果なのだ。成長幻想と訣別し、「成熟」という尺度でみれば、むしろ日本こそ世界ナンバーワンの先進国である。この強みを生かし、成熟の果実を広く国民が共有できるようになれば、日本は再び輝きを取り戻せる──。異色の元官僚が、世界史的展望も踏まえて放つ渾身の日本論。
目次
第1章 「成長の時代」はもう終わった
第2章 円安よりも円高を
第3章 もはや「貿易立国」には戻れない
第4章 TPPより東アジアの経済統合を
第5章 「大きな政府」を恐れるな
第6章 成熟社会のリーダー像
第7章 レッツ・エンジョイ・ジャパン!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
calaf
18
1990年代あたりから、日本は成長の時代から成熟の段階へと移行している。経済成長を前提に考えたり、それを目標にするのは当然無理があるので、考え方を変えるべきという主張。この考えだけで良いかどうかは分かりませんが、少なくともこういう考え方も必要という気はします。2014/03/17
太田青磁
15
日本はヨーロッパ型高福祉の成熟社会を目指すべき。教育論はちょっと我田引水な感じはするけど、エリート教育が必要なことは内閣の顔触れからも感じられる。人口動態からみたインドの強みが印象に強く残ります。膨大な人口とエリート層の知的能力の高さ、そして人口の50%以上が25歳以下。中国からインドへとアジアに意識を向けたいと思います。2013/09/30
ceskepivo
9
成熟段階に達した日本が目指すべきは、ヨーロッパ型福祉社会であり、所得の再分配を積極的に進める時期に来ている、そのためにエリートによるリーダーシップが必要というのが著者の基本的な主張。しかし、昨今の悲惨な事件を目の当たりにすると、本当に日本は「成熟段階」に来ているのか、そもそも「成熟」とは何だろうかと思ってしまう。確かに、高度経済成長期のような成長は、日本を取り巻く状況が異なるので無理だとしても、異なる手段で成長を目指さないと、現状維持すら難しいのではないか。生活が保障された役人OBの議論色が強い。2014/08/04
HMax
4
成熟社会に必要なことは「日本の良さを認識し、それを維持し展開していく努力を続けること」に同感です。 最初の第一歩は「歳費が多く勤務時間の少ない」政治家を改革することから始めましょう。 「意見が合わないから会議に出ない、一致点を探さず異なる所を探す、より良い結果を共に求める努力をせず一切妥協しないと堂々と宣言する等等」、世間の常識を理解出来ない政治家は不要です。 2015/12/14
ペールエール
2
無理して経済成長を求める必要はない。 成長戦略ではなく、成熟戦略。 飽和した市場の中で新たに日本が国家としてどこへ向かうか。 方向性の修正を示唆する1冊。 2014/01/06
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