内容説明
なるようになれば、いいじゃないか!美しく死のうが、見苦しく死のうが、すべてを委ねてジタバタしたっていいのである!人生を存分に楽しみ、笑いを極めた作家の達人的生き方、42篇!
目次
第1章 不真面目に生きよう(あわて者実録 不真面目のすすめ ほか)
第2章 私はあなたの人生の傍役(私はあなたの人生の傍役 犬も三日飼えば情が移る、女房も… ほか)
第3章 コロリと死にてえなあ(楽に死にたい 五十肩でお悩みの人へ ほか)
第4章 樹の下で茶を楽しむ(風景は二度と帰らない 白い入道雲 ほか)
第5章 誰かが守ってくれた(誰かが守ってくれた 九官鳥 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
喪中の雨巫女。
22
《私-図書館》96年に、亡くなったのだから、ずいぶん以前の作品のはずだが、面白かった。死について、自分自身の体験や死後の話をあの世でも、書いてほしい。そして、その話を是非読みたい。2014/04/23
みるくるみ
12
北杜夫氏の作品の後ろに記載されており、とてもいいタイトルだと思って手に取った。戦中戦後を経験されてる方のエッセイはやはり奥深いとしみじみ思う。どの章も面白かったけれど、やっぱり最後の章がとてもいい。誰かが守ってくれただろう人生。様々な縁についての話。病床で寄り添ってくれた九官鳥。形見分けした物への思いや、娘を嫁に出す度荒れ狂い吐血する兄の話。そして最後に笑った。印度の占い師によると前世が鳩(だから病床期に九官鳥と仲良く過ごせたのかな?)で来世は鹿らしい。鹿になった遠藤さんとどこかでお会い出来たらいいな~2020/12/09
koushi
10
久しぶりの遠藤周作先生でした。死という重いテーマに対して、ユーモアを交えながらもその不安や恐れを率直に語られているあたり、人間的な狸狐庵先生らしくて良かったです。遠藤先生がお亡くなりになられて二十年近くたちますが、読んでいてとても懐かしい気持ちになり、他の作品も読みたくなりました。2013/11/24
林檎
8
死にたいって思った今日出会った本。大好きな遠藤周作さんの本。まだまだ、本が読みたいな。この一冊で泣き、そして笑い。明日も生きようと思った。2014/01/08
ミッチ
5
日常生活の何でもないできごとでも豪放磊落で開放的で愉快な狐狸庵先生の視点で語られると、こんな笑えるできごとになるんだと関心させられる。狐狸庵先生の仙人的境地で笑って人生の終わりを迎えたい。そんな境地になりました。2016/10/22
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