内容説明
意味も明かされぬまま異空間で続く壮絶な七番勝負。只中に“転生”した塚田率いる赤軍と、現実世界でもプロ将棋棋士の座を賭けて死闘を続ける敵、青軍の将奥本は第四局を迎えた。なぜ戦場が“軍艦島”なのか? そして、地獄のバトルに決着はあるのか? 人間精神の暗黒面を抉る非情のエンターテインメント。その終局で明かされる真実に瞠目せよ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
96
やっぱり面白かった。やっぱり断章1〜8は無くても問題なし。いや、むしろ無い方がベター。2014/02/16
るーしあ
61
上下巻トータルで見ればそれなりに楽しめた作品。エンターテインメント作品としての評価は低くはない。しかし貴志祐介と考えると物足りなさを感じる。ラストには納得がいかない。しかしこれは物語の構成上、ある程度諦めざるを得ない部分もあるのかなとも思う。毎回のバトルの描写自体は緊迫感もあり悪くはないものの、塚田が終始受身に回る展開がいかんせん単調。そして奥村が終盤で日和ったのも残念。塚田が学習して到達した最後のパワーゲームも、駒の交換が偶然だったり、自信を持っていどんだ割りには行き当たりばったりなオチに感じた。2013/11/25
rio
60
軍艦島を舞台に繰り広げられる異様なサバイバルゲーム後半戦。ゲームの謎が現実世界とリンクしてきて面白かったです。ミステリー要素はある段階で予測がつくため意外性はありませんが、何よりも緊迫した頭脳戦が良かったです。特に下巻は後には引けないゲーム展開が多く、どの様な攻防が繰り広げられるのか手に汗握る展開が緊張感抜群でした。昇格や狂瀾のステージ等見処満載です。2013/09/25
hit4papa
54
異世界で将棋と似たバトルを繰り広げる者たちを描いた作品。下巻。7番勝負は、4戦目から。赤軍率いる主人公は、リアルの世界でもライバルの棋士率いる青軍に土俵際まで追い詰められていくという展開です。勝負の決着と、その結果がもたらすものにそそられ、ラストまで読み進めるます。主人公が嫌なヤツである故に勝敗がどちら転んでもおかしくはありません。勝負の間の断章は、リアルワールドの日常が描かれていきます。これが、暗い…。オチは予想から大きく外れることはありません。ただ、この手の結末は、ゲームの作業感に近いものを覚えます。2023/08/28
はにこ
53
ゲームが進み、その間に出てくる断章も空気が重くなってくる。敵を撃つために味方を犠牲にする。ゲームなら当然ありうる展開だけど、いざ自分の大切な人ならどうか。面白い設定だった。現実世界でも自分が気づかないところで色んな人やものを取捨選択しているのかもしれない。終わり方もまた秀逸。読み終えた余韻がすごかった。2024/05/07
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