ブルーバックス<br> エピゲノムと生命 DNAだけでない「遺伝」のしくみ

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紙書籍版価格 ¥1,078
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ブルーバックス
エピゲノムと生命 DNAだけでない「遺伝」のしくみ

  • 著者名:太田邦史【著】
  • 価格 ¥1,078(本体¥980)
  • 講談社(2014/11発売)
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  • ISBN:9784062578295

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内容説明

生命のしなやかさと多元性を生み出す「DNAの偽装」。エピゲノムは同じDNAの配列を用いて柔軟で多様な表現型を生み出すしくみだ。生物はエピゲノムを獲得することで環境にしなやかに適応する力、複雑な体を作る能力、記憶や認知能力を得た。エピゲノムの世代を超えた影響や、病気との関係も明らかになってきた。遺伝の概念を覆す生命科学の最前線。(ブルーバックス・2013年8月刊)

目次

まえがき
プロローグ
『ふたりのロッテ』/片方だけ病気の双子/双子の疾患とエピジェネティクス/「エピジェネティクス」の語源/人体のすべての細胞は基本的には同じDNAを持つ/他
第1章 生命をつなぐバトン
生命とは何か/自己複製能/細胞とDNAの存在/「情報」としての「生命」/メンデルの遺伝の法則──親から子に伝わる「粒子」/他
第2章 二重らせん上の暗号
アカパンカビの遺伝子理論/生命情報を記す「ひも状分子」/二重らせんモデル/互いに補う二本の鎖──ワトソン・クリック塩基対/他
第3章 遺伝子以外のDNA
遺伝子の外にも大事な配列が/ジャコブとモノーの「オペロン説」/真核生物の転写調節配列と転写調節因子/他
第4章 偽装するDNA
生命の階層性/生命情報の階層性/クロマチン/ヒストンとヌクレオソーム/陰と陽のクロマチン/クロマチンの仕切り──インスレーター/他
第5章 DNAの変装法
クロマチンの「潮目」/紅白斑模様のショウジョウバエの眼/位置効果を打ち消す「遺伝子変異」/ヒストンのメチル化がヘテロクロマチンを生み出す/他
第6章 飢餓ストレスとクロマチン構造
エピゲノム関連因子と代謝中間体の密接な関連/飢餓という「究極の生存ストレス」への適応/MAPキナーゼ・カスケード/ストレス応答性キナーゼ/他
第7章 エピゲノムによる生命の制御
女性は遺伝的に強い/X染色体の不活化/不活化されるX染色体はランダムに決まる/三毛猫とX染色体/三毛猫は「コピー」できない/色覚障害とX染色体/他
第8章 環境とエピジェネティクス
社会性昆虫の表現型の可塑性とエピゲノム/代謝疾患とエピゲノム/「太り体質」の継承/妊娠時の栄養が子の生涯の体質を左右/糖尿病と脂肪細胞/他
第9章 世代を超えたエピゲノムの継承
人類社会の階層化/格差の固定は多様性と持続可能性を減らす/獲得形質は遺伝するか/「環境」と「遺伝」の相互作用/他
エピローグ
外来DNAの侵入に対するクロマチンという鎧/生物の多元性を保証するエピゲノム制御/エピゲノムの起源/複層的な生命情報の記憶
あとがき
参考文献・入門のための参考書籍

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

樋口佳之

32
「スーパー色覚」を持つ人が一定数いると考えられています。スーパー色覚者とは、通常の「三色色覚」の人と異なり、「四色」を識別できるため、色の識別が繊細で、細かな色の変化がわかる人のことを言います。通常の三色色覚者では、約百万色を識別可能です。ところが、スーパー色覚者は一億色も見分けられると言います。ある研究者の推定によれば、一二パーセントの女性がスーパー色覚を持っているとのこと/へー/著者ブルーバックスへの想いを記していますが、まさにブルーバックスの王道、つまりかなりの部分とほほ感が…。本のせいではないけど2019/06/21

kaizen@名古屋de朝活読書会

29
#説明歌 ヒストンとリンカークロマチン構造化学過程エピジェネティックス2017/08/06

おりん

27
エピゲノム的形質と非遺伝的形質の違いを知りたくて読む。エピジェネティクスとは主に、DNAが巻きついているヒストンタンパクによる遺伝子発現制御と、その世代間での継承のことを言うようだが、本書では厳密に定義していない。ともかく、ヒストン修飾による遺伝子発現ならびに形質の調節のことをエピジェネティックな発現制御と言っていいということかな。感覚的な語で、あまり学術用語としては良くないように思うが。2018/09/01

fseigojp

18
ヒトゲノム解析がすんでジャンクDNAといわれていた部分が実は大変な働きをもっていた!2015/08/11

優希

18
生命活動に必要不可欠な細胞について新たな論理を展開しているのが面白いですね。人のあり方を決めるのに大きな役割を果たすのはDNAですが、後天的遺伝子に対し、エピゲノムが関与すると様々な形へと変化するのが面白いですね。DNA配列に多様な表現性を見せ、大きな力を生じていきます。それは、生命のしなやかで柔軟性を持つ多元性を生じることにほかならないでしょう。エピゲノムによる影響のみならず、病気との因果関係も明らかになってきているので、今後も研究が必要ですね。今までの遺伝の概念化を新たにするのが興味深いです。2014/02/14

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